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2011年5月3日 |
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ノーモア尼崎事故 大阪で6周年記念 |
命と安全を守れ ─JR、東電、JALは同じだ
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連帯して「労組つぶしに反撃を」と訴える
JAL原告 |
107名の命を奪ったJR尼崎事故から、4月25日で6年を経過した。しかし、この6年の経過は、JR西日本会社の安全の確立も半ばであるにもかかわらず、事件の風化と幕引きを図るJR西日本会社の隠ぺい体質をより一層浮き上がらせている。
昨年12月に始まった事故の過失責任(業務上過失致死傷事件)を追及し争われている裁判は、出廷したJR西日本の社員らが捜査段階の供述を次々に覆し、傍聴者の怒りと落胆をかっている。
そんな状況の中、4月24日にJR福知山線尼崎事故現場に出向いた。列車が脱線転覆したマンションは今でも高くそびえ立ち、その下でJR職員が深々と頭を下げるなか、遺族、親類縁者の献花が続いていた。
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事故現場で献花 |
私たちも献花の列に加わり、亡くなられた107名の冥福を祈った。
午後2時からは、場所を移して大阪国労会館に80名が参加して、「ノーモアJR尼崎事故命と安全を守る4・24集会」が開かれた。
冒頭、「JRに安全と人権を!株主・市民の会」代表の桐生隆文さんから、「山崎社長の『業務上過失致死傷』裁判とJR西日本の体質」と題して報告がされた。
@これまでの12回公判を傍聴して、都合の悪いことは隠す、過小評価する、ウソをつくなど、福島原発の東京電力と体質はまったく同じだ、A会社ぐるみのごまかしをする。事前レクチャーで裁判対策をする、B遺族から、会社にゴマをする証人たちに『事故を検証し、本気で安全優先の企業になろうとする気持ちがまったく見えないことが悲しい』と許せない気持ちを訴えられている、C今後は、労働組合の安全と人権回復の闘い、株主・市民の会として、この裁判で明らかになったJRの体質を正していくと結んだ。
この集会には、日本航空から指名解雇された原告も東京から駆けつけた。「国の航空行政の無策と歴代経営陣の放漫経営が日本航空の破綻を招いた。その責任を労働者に転嫁して労働者の首切りを許すことはできない」と訴え、「国労つぶしと同じ労働組合攻撃である」と共闘を訴えた。参加者も大きな拍手で連帯に応えた。
利潤を追求することを最上とする企業体質を、真に民主・労働者の立場に立って変革させるには、その企業で働く労働者が労働組合を強化し、労働条件の確立と乗客の安全を追求する活動を続けることが必要だとの集会アピールを全体で確認して閉会した。(宮川敏一)
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