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  4. 2013.06.25
2013.6.25
骨太の痛み
骨粗しょう症?

 政府は今月14日、都議選とG8に間に合わすべく「骨太の方針」と、成長戦略=「日本再興戦略」を閣議決定。商業新聞各紙の評価を翌日の社説に問うた。


 読売新聞は骨太について、「財政規律を重視する姿勢を明確にしたのは妥当」としつつ、「財政再建の具体的な道筋を描いておらず…特に歳出削減は歯切れが悪い」といい、期待を今夏の「中期財政計画」につなぐ。そして「財政再建を成功させるには、国民に痛みを強いる歳出抑制や規制改革を避けるな」という。また原発再稼働明記は当然、ともいう。


 産経新聞も財政再建に注目。「中でも社会保障支出を『聖域としない』と明記したことの意味は大きい」とし、「痛みを伴う改革に国民の理解を求めることこそ、政権与党の責任」とハッパをかける。そして「財政健全化の進展は、国民の政府への信頼を回復し、将来不安を和らげて個人消費などを活性化する」と勝手読みを披露する。


 朝日新聞は成長戦略のうち「競争力強化」に注目し、「個別の業界の将来を見通す力は、政府にはない」「様々な規制を見直し…海外との経済連携を急ぎ、企業が新たな市場を開拓しやすくする…環境整備に全力をあげるべき」という。


 日経新聞は成長戦略のうち、「労働力の移動」に絞り込み、「補助金を使うより労働市場を育てる効果が大きいのは規制改革だ」とし、労働者派遣法の見直し、職業紹介や職業訓練の民間事業の拡大、新しい正社員の雇用制度への規制緩和を提唱。


 各紙とも新自由主義の呪縛に横溢。なお毎日新聞は社説なし。


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