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2017.03.21
「保育園落ちた」
認可外もキャンセル待ち


                  
 育児休暇から復職するため、昨年11月に産まれた息子の4月入園を市に申し込みましたが落選しました。
 激戦といわれる1歳児での入園を避けて0歳での申し込み、夫婦共働きで互いの両親も遠方なため「なんだかんだ大丈夫だろう」と思っていました。
 通知を受けとり、愕然。決して甘くみていたわけではないけれど、大丈夫と思っていた自分がなんだか恥ずかしく、保育園活動? 認可外? 今から? 無理でしょ、げー。
 まだ首がすわったばかりの息子を見つめて、保育園にいれることもごめんねと思っているのに、しかも落とされて、息子が社会から拒絶されたような気持ちになり、涙ぐみました。
 妊娠中は無事に産まれるかどうかも半信半疑で毎日命を守ることだけに必死で、産後は夫婦で雑魚寝の日々。宮参りをすませ、やっと精神的に落ちついてきた年明けに見学に行った認可外はすでにキャンセル待ち10人でした。夏に説明会をして、9月には枠はすべて埋まったそうです。
 保活は情報戦、落選に備えて妊娠中から認可外の見学と申込みしておくのはアタリマエ、5月産まれが有利(保活は妊活から始まっている)、引っ越しは保育園事情を調べてから、等々と雑誌やネットに書いてあります。でも私には無理でした。
 通知を受けとった次の開庁日に、さっそく落選理由とどうすればいいのかを相談しに市のこども入園課に行きました。
 結果、私の第一希望の園は0歳枠8人に申し込み19人で「同ポイント同士の年収比べで落選した」「2次募集で遠い園に決まっても翌年の転園希望は15ポイントで、将来的に自宅の近くの園に入れる可能性が低くなるため、認可外に預けて復職した方がいい。そうすれば希望の園に1歳で入れる」「市内がいっぱいなら近隣の市の認可外をあたるべし」と、もうあたってるけどどこもキャンセル待ちなんです。
 「育休延長をして探してはどうか。12月までに復職すれば大丈夫」と、でも職場に育休延長してくださいなんてとても言えない。このへんで息子が泣きはじめたのでいそいそと退散しました。
 その後、10日ほどしてキャンセル待ちをしていた隣の市の認可外保育園から入園可の連絡がありました。電車での通園となり不安はありますが、この数週間、一時保育のかけもちで通おうかとか、ベビーシッター!? とか、そもそも自分の仕事に対しての考え方もあり、とっても困っていたので本当に安堵しました。
 とりあえず今は入園式を楽しみに、後わずかとなったつきっきりの毎日を大切に過ごしつつ、当事者として声をあげていくことも考えていこうと思っています。
 どんな状況、事情の人でもみんな同じように自分らしく生きるための希望を叶えられるべきです。(安田正子)

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