力を合わせ、9条改憲をとめよう

2007年5月3日
新社会党中央本部

改憲攻勢をおしかえそう


  「讀賣」(4月6日付け)の世論調査も示すように、改憲に反対の世論はこの3年間増加しています。与党と民主党で9割方すり合わせ済みであった「改憲手続き法案」も衆院審議の土壇場で民主党が反対し、与党単独採決を余儀なくされるなど、矛盾を深めています。

 10年以上展開されてきた「挙国一致」的な改憲世論工作の勢いもやや弱まっています。
 改憲の具体化に直面し、あらためて人々が憲法とむきあい、武力では何も解決できないイラク戦争の現実を通じて九条の意義を再確認したからです。「従軍慰安婦」への無反省を世界で批判されるような日本で9条を変えることは、暗黒の社会をもたらしかねないと感じはじめたからです。全国津々浦々で「変えるな9条」の声が確実にひろがっています。

9条を守りたい人は「9条ネット」へ

 しかし改憲勢力は圧倒的です。「改憲手続き法案」も強行成立させ、改憲を既成事実化して、国民を馴らそうとします。都知事選をはじめとする統一自治体選も、政党支持率調査も、護憲勢力にとっては不利な結果です。最大の問題は、安倍総理が参院選で改憲を争点にするのに、護憲勢力がバラバラに選挙に臨もうとしていることです。政策の違いはあっても、9条改憲改悪反対の選挙協力を実現しなければならない決定的に重要な参院選挙です。

 これではいけないと、多くの学者・弁護士・宗教者などの皆さんが、一致できる個人・団体で「9条改憲反対」を共通の公約として比例選挙に挑み、護憲の全政党を含めた選挙共同の突破口を市民自身の手で切開こうと「9条ネット」を発足させました。「9条ネット」の試みを、全力で成功させましょう。そして次期総選挙と2010年参院選で、改憲勢力の野望を打ち砕く大きな選挙共同をめざしましょう。

 「9条を守りたい人は、9条ネットへ!」。全国にこのアピールを響き渡らせましょう。