民主勢力の共同戦線の構築が急務

2008年8月15日
新社会党中央本部


 1931年9月の中国侵略から15年を経た1945年8月15日に日本は敗戦を迎えた。

 この戦争は日本のアジア・太平洋侵略により各国に多大な犠牲をもたらし、「オキナワ・ヒロシマ・ナガサキ」の惨禍をもって終結した。

 戦争の反省から日本国民は日本国憲法をもって新たな民主国家づくりを始め、以来63年が経過し日本は一定の民主主義と国民福祉を勝ち取ってきた。

 しかし、今日の日本は再び戦争と困窮の道を歩みはじめている。

 自衛隊の海外派兵など憲法9条は事実上空洞化しはじめ、生存権を保障した憲法25条はさまざまな社会保障制度の大幅な後退により危機に瀕している。

 さらに憲法に記された国民的諸権利は著しく制限されてきている。

 また憲法と不離一体的な「教育基本法」は改悪され、戦争の反省を捨てた「お国のための教育」が再び復活しはじめている。

 次世代に引き継ぐべき戦争の歴史を風化させ、憲法の三原理を否定する政治勢力が台頭する今、平和と民主主義、憲法を愛する全ての人々が力を合わせてたたかう時を迎えている。

 新社会党は敗戦記念日に際し改めて決意する。

 反動勢力とたたかうために思想、信条を乗り越えた全ての民主勢力の共同戦線の構築が急務であり、そのために微力ながら労苦をいとわず奮闘するものである。