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総選挙を闘って
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2009年8月31日
新社会党中央本部 |
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自公政権に対する怒りが、二大政党制のもとで民主党に集中にした。自民、公明の両党は大敗し、民主党は300議席を超え、政権交代が現実のものとなった。大きく歴史が動きはじめている。
背景に現代資本主義の矛盾の激化がある。失業率は最悪の5・7%に上り、賃下げ・首切りが労働者を襲っている。
加えて小泉構造改革は、生活基盤を支える福祉・医療、教育をズタズタにし、地方を破壊した。自殺者は半年で1万7000人を超え、最悪のペースで進んでいる。国民の怒りは噴出し、小泉政権の後を継いだ安倍、福田内閣は政権を投げ出し、麻生政権は国民の信を失い、自壊したのである。
新社会党は、全国で自公政権打倒の闘いの一翼を担い、社民党を軸に護憲派の前進のために全力を上げた。
とりわけ、兵庫1区では原和美副委員長を「憲法を暮らしに生かす」共同候補として擁立し、闘った。
理不尽な小選挙区制度と選挙法の中でも、地域や全国の仲間の物心両面にわたる温かい支援のもとで闘い抜くことができた。しかし、残念ながら、勝利を手にすることはできなかった。ここにご支援に感謝するとともに、ご期待にこたえることができなかった私たちの力不足をお詫びするものである。
しかし、新社会党は決意を新たにしている。
労働問題をはじめ、福祉・医療など課題は山積し、その解決は今からなのである。世論調査で明らかなように、国民は手放しで政権交代に期待しているわけではない。
財源問題や日米軍事同盟など揺れ動く民主党に不安をいだき、冷静な目で民主党政権の行方を見つめている。熱い政治の時代は続くのであって、来年夏の参院選に向けて、政治は揺れ動いていくであろう。
一方、今回の総選挙結果が明らかにしたのは、護憲を貫き二大保守政党をチェックする労働者・市民の立場に立った「野党」の停滞であり、憲法を暮らしに生かす政治勢力の結集が急務になっていることである。
私たち新社会党は、変化を求める労働者・市民と一緒になって、グローバリズムの中で 「全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免れ、平和のうちに生存する」社会をめざして先頭に立つ決意である。
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