解散総選挙にあたって

2014年11月19日
新社会党中央執行委員会


 今次解散総選挙は、アベノミクスの破綻を取り繕い、その破綻がひきおこすあらゆる矛盾を民衆に転嫁するとともに、「戦後レジームからの脱却」を憲法の改悪で完成させる長期政権を狙うものである。
 わたしたちは、この野望を打ち砕かねばならない。
 労働者・市民にはこの生活難のなかで選挙をすることへの不信が渦巻いている。それは議会不信になだれをうちかねない。しかも棄権は安倍首相の思う壺だ。野党の多くは「アベノミクスの失敗」を批判するが、消費税増税自体の撤回や、集団的自衛権行使関連法制や原発再稼動や辺野古新基地建設を阻もうという姿勢は見えない。民主党政権の失敗以降、わが物顔にふるまう安倍政権に対し、有効に対抗する政治勢力はまだ形成されず、有権者に選択肢は極めて限られている。このままでは、暮らしも民主主義も脅かす長期の暗黒政治が出現しかねない。
 この間、「新自由主義・原発・戦争」にノーを唱える新たな政治勢力の形成を求める声は澎湃として沸き起こってきた。脱原発、「戦争をさせない1000人委員会」をはじめ全国津々浦々でさまざまな共同が急速に広がってきた。沖縄知事選では勝利した。このうねりをさらに発展させる足がかりを、総選挙で何としてもつくりだそう。
 アベノミクス流「地方創生」に抗する統一自治体選挙、集団的自衛権行使関連法、福祉の切り捨て、労働規制緩和など、国政に抵抗の橋頭堡を維持しなければ闘い抜くのは困難だ。さらに16年夏の参院選を控え、新たな政治勢力の形成は待ったなしだ。
 新社会党は社会民主党全国連合から総選挙での支援の要請を受けた。私たちは誠実にこれに応える。ブロック比例では社民党を支援し、選挙区では政策的により近い候補に支援を集中する。
 全党員、新社会党を支えて下さる皆さんの、奮起を呼びかける。

                                          以上