総選挙闘争を改憲阻止の戦線を


2017年09月30日
新社会党中央執行委員会


 

民進党が保守政党・「希望の党」に吸収され、野党共闘が崩された。この責任は挙げて民進党指導部にある。民進党候補者も「希望」の公認である以上その政策に縛られる。小池百合子代表は民進党からの希望者を「安保政策、改憲」を踏み絵に「選別」すると公言した。これでは安倍政権が失速しても、極右思想の小池代表率いる「希望」が補完勢力となって、朝鮮半島の緊張がいっそう煽られ、改憲の議論は一気に加速しかねない。

 

わたしたちは直ちに戦線を再構築し、自・公、維新、希望という改憲翼賛体制に対抗する議員を国会に送ろう。共産党と社民党は30近い選挙区で候補一本化と相互支援を進めている。改憲阻止の立場に立つ無所属候補、新潟5区をはじめとする野党共同無所候補などを全力で支援しよう。そのうねりの中で兵庫9区きくち憲之の必勝を勝ち取ろう。ブロック比例は社民党を軸に支援しよう。 

そして戦争法反対運動から積み上げられたさまざまな市民と野党の草の根の共闘を維持し、戦争反対、改憲阻止の輪をひろげ、そのなかで野党の共闘を再生していこう。

 

2年後には参議院選挙と統一自治体選がある。真に野党共闘をにない、改憲と新自由主義的政策への対抗戦略を持った政治勢力の形成が待ったなしだ。社民党と新社会党は今次総選挙に当たっての協定で「参院選闘争を通じて…新たな政治勢力の結集」を謳った。野党共闘が崩されたことには反省も必要だ。「希望」や「維新」のような勢力が急浮上するのには社会的背景がある。格差と貧困、議会政治不信、福祉の崩壊、将来への不安など、若者をはじめ多くの人びとが不満を鬱積させている。しかし護憲を標榜する勢力がこの人々の期待に応えきれていない。政治の劣化の責任はわれわれにもある。真実に「希望」をもてる政治勢力をあらゆる良心を総結集してきずきあげよう。

        

              

 以上