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記者会見で政策を発表する鶴田まこみさん=6月26日 |
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任期満了に伴う茨城県知事選挙は8月10日告示、27日投開票されるが、新社会党は犬や猫の保護活動を行っているNPO法人「動物愛護を考える県民ネットワークCAPIN」理事長で無所属の鶴田まこみさん(52歳)を推薦して、「県政を根本的変えよう」と鶴田勝利へ全力をあげている。
鶴田さんは6月26日、つくば市内で記者会見して立候補表明、「生活者に対する県の施策をがらりと変え、誰もが安心して心豊かに暮らせる茨城をつくっていく」と知事選に臨む決意を示すとともに、「9条改憲に反対し、人権と平和、福祉を守るために行動する」と基本的スタンスを明らかにしている。 鶴田さんは会見で、茨城を変える次の5つの政策を発表した。
@STOP原発 老朽化した東海第二原発は再稼働させない。
Aみんなが安心 待機児童ゼロへ!子育て支援を充実。医師不足解消と介護体制の支援強化。
B地域を元気に 農家の個別所得補償制度復活。非正規雇用から正規雇用へ。
C憲法と住民自治を活かし、県民が主役 徹底した情報公開を行い、対話で県民の声を活かす。
Dいのちを大切に 子どもの健康調査を継続的に行う。犬猫の殺処分を廃止し、命を生かす行政へ。
鶴田さんの支持組織の「いのち輝くいばらきの会」は動物愛護団体のメンバーや県内の元首長、元大学教授、医師、弁護士らが呼びかけ人になっており、「1万人推薦人運動」を展開している。
鶴田さんの立候補表明に対して前東海村村長の村上達也さんは、「東海第二原発は、再稼働に向けて着々と準備されています。鶴田さんが茨城を変え、原発を止めるために立候補という大変な決意をしてくれました。皆さんと一緒に全力で応援します」とメッセージを寄せた。
知事選を巡っては鶴田さんのほかに、連合茨城推薦で7選をめざす現職の橋本昌氏(71歳)、自民党県連と公明党が推薦する元経済産業省職員の新人、大井川和彦(53歳)が立候補を表明しており、三つ巴の選挙戦になる見込みだ。民進党は自主投票、社民党は態度未定だ。
鶴田まこみ(本名=坂本真子美) 1964年神戸市生まれ。東京外国大大学院博士前期課程修了、イタリア留学などを経て17年前からつくば市在住。武蔵野音大でイタリア語・イタリア文学教師。「いばらき子どもの虐待防止ネットワーク愛」発起人。「動物愛護を考える県民ネットワークCAPIN」理事長。全国動物ネットワーク代表。
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