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 新社会党
2011年9月27日

  さようなら原発
     いのちが大事 再稼働ノー  6万人が集う


 悪夢の始まりとなった3・11から半年余の9月19日、脱原発1000万人署名に取り組むアクション実行委員会が主催する「さようなら原発」集会が東京・明治公園で開かれ全国から6万人の老若男女が集い、「子どもたちを守ろう」「いのちが大事」と訴えて都内3コースをパレードした。

 集会を呼びかけた9氏のうち鎌田慧、大江健三郎、落合恵子、内橋克人、澤地久枝の5氏が駆けつけ闘おうと訴えた。また、国際的な環境団体FOEドイツ代表のフーベルト・ヴァイガー教授と俳優の山本太郎さんが連帯し、ハイロアクション福島原発の武藤類子さんが福島の思いを伝えた。

 多くの子どもたちが内部被曝しようと、避難民や農民が途方に暮れようと、原発再稼働へ布石を打つ国と電力会社。この強大な権力に民衆が力を合わせれば「脱原発」は可能だ―。集会に参加した6万人は、闘う勇気と希望を分かち合った。

 鎌田さんは、「安全神話は破綻した。脱原発は意識を変える文化革命だ。原発さようならは再会ではなく要らないという意味。子どもたちに平和な幸せな社会を残そう」と呼びかけた。

 大江さんは、「原発は必ず荒廃と犠牲を伴う。放射能で汚染された広大な土地、内部被曝した子どもたち。命を脅かす者に抵抗し、思い知らせる必要がある」と励ました。

 内橋さんは、「技術の進歩で原発の安全は可能という新安全神話が台頭している。その裏に核武装の政治的意図がある。命のエネルギーが輝く国にしよう」と警告した。

 落合さんは、「福島の子の今を想像してみよう。平仮名を知らない小さな子が放射能こないで≠ニ泣き叫ぶ社会を続けていいのか。世界から原発と核が消える日が来るよう歩き続けよう」と語りかけた。

 澤地さんは、「核の実験場となったこの国は原発を持ってはいけない国。事故後、経済も雇用も悪いことは全て原発のせいにしている。女性の役割は今。人間の砦を築こう。ここで負けるわけにはいかない」と鼓舞した。

 武藤さんは、「私たちは捨てられました。深い溜息のなかで口をついて出てくる言葉はバカにするな、命を奪うな。怒りと悲しみのなかで静かに立ち上がっています。つながってください、注目してください」と訴えた。 
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