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2012.2.14
さようなら原発
兵庫 1000万署名 追い込み 

さようなら原発1000万人アクション兵庫県実行委員会は2月4日、「さようなら原発1000万署名」の追い込みに向けて「さようなら原発2・4兵庫県集会」を明石市民会館で開き、約700人が参加した。集会では、1000万人アクションの呼びかけ人の一人、鎌田慧さんの問題提起と、昨年9月11日の6万人集会でも訴えた武藤類子さん(ハイロアクション福島)による「福島からの訴え」が行われた。

さようなら原発1000万署名の追い込みを確認した兵庫県民集会=2月4日、明石市民会館
 鎌田さんは、長年にわたって原発問題を取材、執筆してきた立場から”原発マネー”にまみれたこれまでの原発政策の構図をえぐり、「原発は一言で言うとウソだらけ。ウソを言い続けるためにカネで説得してきた」「カネによって原発に依存するしかない自治体、社会がつくられてしまった」と指摘した。
 その一方で、沖縄・辺野古の基地建設反対闘争から、反対ではなく拒絶の精神の大切さを教えられたとして、原発問題でも断固として拒絶を貫いたところは原発を建設させていないという現実も伝えた。
 また、核燃料サイクル政策についても現実にすでに破綻していることを具体的に解説。そして、脱原発への政策転換をめぐっては今がせめぎ合いの時期だとして「1000万人署名」運動での一人ひとりのいっそうの奮起を呼びかけ、「一人ひとりの力を結集すれば原発からの脱却は可能だ」と訴えた。
 福島からかけつけた武藤類子さんは、静かな語り口で福島の窮状を具体的に語った。除染問題ひとつとっても、国の無策とも言うべき状況のなかで人々は混乱し、分断もされ、翻弄されているのが実情だとして、野田政権の「収束宣言」とはうらはらに、「福島では何ひとつ終わっていない」と訴えた。
 そして、「すべての人が原発事故の当事者」であるという意識を持って、もう一度これまでのくらしを見直し、原発がなくても生きていける社会を、地球と調和していける社会をつくろうと呼びかけた。(兵庫・上野)
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