多党乱立となった総選挙は12月16日の投票で、自民党が単独過半数を大きく上回る294議席を獲得する地滑り的勝利に終わった。日本維新の会は初陣で54議席、みんなの党は倍増と明確な改憲勢力は366議席、改憲発議のラインを超えた。対する護憲勢力は退潮傾向に歯止めがかからず、新社会党が推した社民党は3議席減の2議席に終わった。民主党は壊滅的敗北で57議席。自民党は特別国会で公明党と連立を組み、安倍首班内閣を発足させる。新社会党は17日、参院選へ態勢の立て直しを呼びかける声明を出した。
憲法改悪を視野
総選挙は「内憂外患」を受けて、「日本を、取り戻す」「日本を賢く強く」など「国のあり方」を問う選挙となった。長引く不況と貧困化、沖縄・尖閣・ミサイルで民主党政権は埋没した。国家のためと履き違えた消費税増税に踏み込み自滅した。その実、財界・官僚に使い捨てにされた。
東京都知事選 宇都宮氏、敗北
石原都政との決別が問われた東京都知事選は12月16日に投開票され石原後継の猪瀬直樹氏が史上最高の433万8936票で当選した。
新社会党など脱原発・護憲派が応援した宇都宮けんじ氏は96万8960票で敗北した。投票率は62・60%、無党派の6割以上が猪瀬氏に流れた。
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