俳優の山本太郎が大いに語ると銘打った「原発止めろ!南部集会」(実行委員長・大田生活者ネットの奈須りえさん)が6月11日、東京・大田文化の森ホールで開かれ、山本さんと講談師の神田香織さん、原発被災者相双原告団の國分富夫さんが鼎談した。このなかで山本さんが7月の参院選に東京選挙区から無所属で立候補することを表明、参加した市民・労働者から熱烈な歓迎の拍手が送られた。
鼎談を司会した神田さんが「こんなにひどい国になってしまった。しかし明るく、元気に、楽しく、図々しく、しつっこく闘いましょう」と促した。國分さんは原発事故被害者の心境と損害賠償の取組みを報告。神田さんは、講談『はだしのゲン』や『チェルノブイリの祈り』の創作の原点に触れ、「講談師見てきたようなウソをつきと言いますが、東電には負けます」と語り、会場を沸かせた。
山本さんは参院選立候補を意識して要旨次のように述べた。
ぼく自身、3・11で初めて気がついた。原発問題はいろんな問題につながっていると。生活保護では「水際作戦」が法制化されて、一番弱い人からチャンスを奪った。働く人たちは過労死ラインをとっくに超えて働かされている。凄い国だ。原発事故では子どもに柔らかな自然死を押し付けながら、まるで事故がなかったかのようだ。政財界はこの国の未来をアキラメているようだ。凄い国だ。では、何をなすべきか。まず全国の汚染地図を作り、皆がその危険性を認識すること。ぼくは原発より分かりやすいのはTPPだと思う。このままでは、国民の生活は奪われ、日本は植民地化される。この国を変えるには選挙しかない。だから参院選に出ます。
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