新社会党
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2013.7.30
闘いは新たな段階に
自民圧勝で矛盾堆積 


 衆参のねじれ解消が焦点とされた参議院選挙は7月21日投開票され、自民党が圧勝した。理念なき民主党はバラけて惨敗、共産党の躍進が目立つ中、護憲勢力全体の退潮に歯止めがかからなかった。事実上の翼賛体制となった国会で、参院は憲法改定へ自民、みんな、維新142議席と発議要件の162議席には届かず、今後、公明の取り込み、野党再編が政局化する。安倍政権はアベノミクスの加速から生活保護切下げ、消費税増税、TPP推進、原発再稼働、集団的自衛権行使容認など矛盾だらけの政権運営に踏み込む。新社会党は推薦・支持した又市征治(社民比例)、糸数慶子(沖縄)、山本太郎(東京)3氏の勝利を糧に、護憲の新たな闘いへ踏み出す。



当確が決まり歓声の中、新たな決意を語る山本太郎さん=7月21日、東京都内
 激戦であった東京選挙区(改選数5)で、「脱原発・反TPP」などを鮮明に掲げた無所属の山本太郎氏(38歳)が、66万6684票を得て見事4位当選した。
 事務所は、100名を超えるボランティアや報道陣であふれ、開票の始まった午後8時に山本氏は事務所に現れた。そのままみんなと一緒に開票報道を待ち、9時近くに「当確」の報道が流れると、事務所は爆発的な歓声とフラッシュに包まれた。そして、報道陣から出される質問に次々に答えていった。
 「当選は終わりではなく、茨の道の始まりである」「テーマ別に、いろいろな党派、グループと連携していきたい」「企業などの利益に拘束されない山本には、失うもの、怖いものはない。当然のことを遠慮なく発言してゆく」「自分の命とみんなの命は同じ。一緒に成長してゆきたい」「子どもの被曝をどう防ぐかが私の原点。それは、福島の子どもに限らない」「全国に足を運んで、全国の声をつないでいきたい」などと力強く述べた。質問の終了後には、「一人じゃない!」とコールが何回も繰り返された。
 共産党の当選と合わせ、東京から、変革の波を起こす可能性の見えた結果であった。



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