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2014.01.21
都知事選 キックオフ
宇都宮けんじさん立つ「新しい東京へ」


 猪瀬前知事が医療法人・徳洲会から5000万円受領の疑惑によって辞任したことをうけて1月23日告示、2月9日投票の東京知事選挙が始まった。国政を牛耳る自民党が候補者を決めあぐねている中、宇都宮けんじさん(67歳、前日弁連会長)がいち早く出馬を表明し、1月8日に東京都内で「宇都宮けんじとともに東京都を変えていくキックオフ集会」が開かれ、市民ら1200人の熱烈なエールに包まれた。新社会党東京都本部は宇都宮けんじ予定候補の推薦を決定した。


 宇都宮けんじさんは一昨年12月の都知事選に次ぎ2度目の挑戦。選対委員長の中山武敏弁護士は、「宇都宮さんは社会の底辺で虐げられた人の立場で一貫して活動してきた。都民の立場に立ち、政治・行政の手腕のある宇都宮さんは最適の人。共同の全員野球選挙で、大きな支持をつかみ、希望の持てる東京をつくり、東京から国政を変えよう」と呼びかけた。


 前回、宇都宮さんの得票は96万8960票。有権者は約1060万人。当選にはもう一回り、二回り300万票が必要だ。それには前回、猪瀬氏を支持した人の説得にかかっている。
 集会では女優の木内みどりさんが司会。松元ヒロさんがコントで応援、元外務省国際情報局長の孫崎享さんらが応援の弁舌をふるった。


 宇都宮さんは「都知事選は1月19日投票の名護市長選に続く、日本の未来を決める選挙。都民はもとより日本全国民の思いを受け止めて闘います」と述べ、要旨別掲の所信を熱く訴えた。


 都政を変え、日本を変えよう―宇都宮けんじさん所信


 この1年間、安倍政権は何をしてきたか。原発被害者が15万人、県外避難者が5万人いて生活再建がなされていないのに原発再稼働・輸出に進んでいる。
 生活保護費を引き下げ、困窮者を締め出し、医療・年金・介護を改悪し、4月からは消費税を引き上げる。絶対に許せない。
 安倍首相は、日本を世界で企業が活動しやすい国にすると言って労働者派遣法を改悪し、簡単に解雇できて、残業代も払わないブラック特区をつくろうとしている。企業にとって天国、労働者にとって地獄の国づくりだ。
 憲法秩序の破壊も進んでいる。特定秘密保護法制定、日本版NSC設置の次には集団的自衛権を容認する基本法案を通常国会に提出し、9条の実質改憲を策している。絶対に許してはならない。
 靖国神社参拝が世界各国から批判を浴びているとき。憲法を守り、東京からアジアへ平和のメッセージを発信する。
 東京五輪には4つのポイントがある。第一は、原発を含む大震災の被害者も歓迎できる五輪にすること。そのために被害者の救済と生活再建を早急に進める。第二は、戦争で中止になった1940年の東京五輪の二の舞にならないように、平和と友好の祭典にする。そのためにソウル・北京・東京で平和都市会議を開催する。第三に、パラリンピックを重視し、東京をバリアフリーの街にする。第四に、金をかけず、シンプルに環境に配慮した五輪にする。
 猪瀬前知事のカネの問題は、辞職で幕引きを許さず、都議会に百条委員会設置を再度要求する。
 都政を都民に取り返す。都政に民主主義を取り戻す。都政を変えて日本を変えよう。

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