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2014.03.18
足元から大きな運動
戦争をさせない1000人委員会発足


 安倍政権の集団的自衛権行使容認への解釈改憲をはじめとする戦争準備の動きを押しとどめようと3月4日、参議院会館で「戦争をさせない1000人委員会」の発足記者会見が開かれた。学者・文化人ら16名の発起人が結成を呼びかけ、会見は1000人委員会の取組みの概要を説明し、呼びかけ人13氏がアピールした。


 冒頭、呼びかけ人を代表して奥平康弘東大名誉教授が挨拶。続いて事務局長の内田雅敏弁護士が、発足の経過及び今後の活動について提起した。
 今後の活動では1000人委員会のアピールに賛同する人を全国で募り、世代、階層を乗り越え、広範な人びとによって全国的に組織し、各都道府県に1000人委員会を結成する。また、政府交渉、署名活動、集会や学習会を適時行うというもの。
 呼びかけ人の雨宮処凛さん(作家)は「政治の底が抜けた状態」、高橋哲哉さん(東京大学大学院教授)は「ここまで来るとは想像しなかった」と、改憲のスピードが予想をはるかに上回るテンポで進んでいることへの自戒と警鐘を述べた。
 また、今後の運動について、鎌田慧さん(ルポライター)は「1人ひとりが思いを込めた運動を」、佐高信さん(評論家)は「老荘青の結合、とくに若い人に分かりやすい運動が必要」、山崎朋子さん(作家)は「足元から話し合う運動を」など、これまでの発想を超えた運動の必要性を語った。
 改憲の動きが急テンポで進み、若年層の保守化が進む中、運動主体が高年齢化していること。また、単なる「戦争反対」ではなく、「戦争をさせない」という能動的な運動であること、これが呼びかけ人の共通していた思いだった。
 この運動は「自覚的」「積極性」がモットー。これまでの行きがかりや運動の枠を超えてどれだけ発展させられるか。今後の憲法闘争はここにかかっている。




 出発集会
 3月20日18時開会東京・日比谷野外音楽堂

 私たちは、戦争への道を突き進む政府の暴走を阻止し、一人ひとりの平和に生きる権利を守りぬくための全国的運動として、「戦争をさせない1000人委員会」を立ち上げることにしました。全てのみなさんに「戦争をさせない1000人委員会」運動への参加を呼びかけます。


発起人雨宮処凛/内橋克人/大江健三郎/大田昌秀/奥平康弘/小山内美江子/落合恵子/鎌田慧/香山リカ/倉本聰/佐高信/瀬戸内寂聴/高橋哲哉/高良鉄美/田中優子/山口二郎【連絡先】平和フォーラム気付「戦争をさせない1000人委員会」
03 (5289)8222FAX03 (5289)8223



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