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 2014.10.07
川内原発は再稼働するな!フクシマを忘れない!
国民的な抵抗


1万6000人が集う=9月23日東京亀戸中央公園 
 「川内原発再稼働するな!フクシマを忘れない!」。九州電力川内原発の再稼働に原子力規制委員会がお墨付きを与え、安倍首相が「再稼働を進めていく」と宣言した4日後の9月23日、「さようなら原発全国大集会」が東京・亀戸中央公園で開かれ、全国から1万6000人が参加した。秋晴れの強い日差しの下、主催した1000万署名運動の呼びかけ人他、第五福竜丸元乗組員の大石又七さんや反原発・かごしまネット、原発いらない福島の女たちの代表、韓国や台湾の反原発運動の市民らがアピールした。

 開会挨拶でルポライターの鎌田慧さんは、「集団的自衛権、TPPなど、日本を危険な方向へもっていこうとするでたらめな政治を許してはならない」と前置きし、「原発は安い、安全というペテンがはっきりした。もう原発はいらない」と運動の強化を呼びかけた。

 作家の大江健三郎さんは、「安倍首相は原発大事故の反省はなく、各方面で安倍批判が起こっている。しかし、反原発の国民感情には悲観的観測も故なしとしない」と述べ、「かつて戦争を仕掛けた最も浅はかなオプティミスト」と「私たちペッシミスト」を対比。そして、「安倍政権が新しい戦争に協力しようというとき、3・11の記憶を持っている人々が大きな声を出し、国民的な抵抗へ断固進む」と決意を述べた。

 作家の澤地久枝さんは、東京検察審査会で「起訴相当」となった元東電幹部3人のうち武黒一郎元副社長の現在の肩書に言及。「轄総ロ原子力開発の社長です。世界に原発を売るための組織の責任者。マンガよりひどい。人間よりお金の人たちです」と痛烈に批判した。

 同じく作家の落合恵子さんも、「川内原発を再稼働させない、フクシマを忘れないとお互いが自分自身に約束しよう。この国は再び民を捨てようとしている。こんな国を子どもたちに残してはいけない。あんな首相と一緒に生きていけない」と励ました。

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