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2015.05.19 
総がかりの行動
戦争をさせない


憲法集会に3万人が参加した 
 日本国憲法施行から68年を迎えた5月3日、「平和といのちと人権を!戦争・原発・貧困・差別を許さない」をテーマにした集会が横浜市の臨港パークに3万人を集めて開かれた。主催は「平和といのちと人権を!5・3憲法集会実行委員会」。安倍政権の解釈改憲で集団的自衛権の行使を推し進める「戦争法案」を今国会で成立させようとする動きに危機感を抱いた国民が総結集、「戦争をさせない・9条壊すな!総がかり行動実行委員会(戦争をさせない1000人委員会、解釈で憲法9条を壊すな!実行委員会、戦争する国づくりストップ!憲法を守り・いかす共同センター)」として行動を起こしたことに大きな特徴があった。


 私たちは、「平和」と「いのちの尊厳」を基本に、日本国憲法を守り、生かします集団的自衛権の行使に反対し、戦争のためのすべての法制度に反対します脱原発社会を求めます平等な社会を希求し、貧困・格差の是正を求めます人権をまもり、差別を許さず、多文化共生の社会を求めます


 この呼びかけに、護憲か改憲かをめぐる攻防のすべてが凝縮されている。今、安倍政権は国会で憲法の平和主義のもとで戦争をしなかった戦後70年の歴史を変質させる「戦争法制」を成立させようとしている。
 安倍政権の暴走を食い止めるために、「戦争をさせない・9条壊すな!総がかり行動実行員会」が結成されて憲法の理念を実現するための共同行動が始まった。
 その統一行動として「5・3憲法集会」が取り組まれた。青空の下で開かれた集会では、司会を女優の木内みどりさん、呼びかけ人を代表して大江健三郎さん(作家)、樋口陽一さん(憲法学者) 、雨宮処凛さん(作家)、落合恵子さん(作家)、香山リカさん(精神科医)澤地久枝さん(作家)が決意を表明。
 政党は民主党、共産党、社民党、生活の党と山本太郎と仲間たちの代表が連帯を述べた。続いて、沖縄の反基地運動を代表して高里鈴代さん(沖縄、基地・軍隊を許さない行動する女たちの会共同代表)が辺野古新基地建設阻止の闘いを報告した。
 リレートークでは戦争、原発、貧困、差別などに取り組んでいる人たちから力強い報告があった。
 呼びかけ人の大江さんは、安保法制の整備を進める安倍首相を痛烈に批判した。「戦争の犠牲の上にできた憲法だ。安倍は世界のあらゆる場所でアメリカとの戦いが起これば積極的に参加することを積極的平和主義と言っている。憲法は集団的自衛権、積極的平和主義を認めていないと大きな声で言いたい」と述べ、憲法の平和主義を守ることを訴えた。
 落合さんは、「安倍政権は市民の足を踏んでいる。それにノーと言う権利を私たちは持っている。民主主義は瀕死の状態にあるが、生き返らせるのは私たち一人ひとりだ。集団的自衛権と言うが自衛にだまされてはいけない」と歯切れよく安倍政権を批判、一人ひとりが絶望から希望への橋渡しになることを強調した。


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