安倍政権は、昨年の沖縄県知事選や衆院選沖縄全選挙区で示されたオール沖縄の米軍基地撤去を望む声を無視する強権政治を強めている。辺野古新基地建設反対の現地闘争は1年を超え、9月の海底ボーリング調査を前に緊迫化する沖縄情勢のなか、新社会党青年学生委員会は7月4〜6日、「辺野古基地建設阻止青年派遣団」として沖縄へ向かった。この行動は沖縄の基地問題に関わりを持つこと、そして党の枠を超えて広く青年の交流・連帯を深めていくことを目指し、社民党ユースと社青同との共同で取り組まれ、30人が参加した。
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フェンスの向こうで新基地建設の作業が続く=7月5日 名護市・辺野古の浜 |
1日目は西原町議の呉屋悟さん、北谷町議の高安克成さん、豊見城市議の大城敬理さんの案内のもと、嘉数高台から海兵隊普天間基地を視察。その後、「道の駅かでな」から米空軍嘉手納基地を視察した。
2日目は辺野古テント前でフォトグラファーの山本英夫さんから経過の説明を受けた。そのなかで山本さんは、「忘れようとしても忘れられないのが戦争。軍隊が近くにいるというのがどれほど怖いことか想像してほしい。環境破壊や騒音等、基地の弊害は色々あるが、一番は沖縄をもう戦場にしないでほしいという気持ちが根底にある。皆さんが沖縄にくる意味がこれほどあるのは、今。体験を頭と体の中に刻み、これからの活動に役立ててほしい」と訴えた。
ヘリ基地反対協議会の安次富浩さんからは、「辺野古の闘いは戦争法反対の運動です。安倍に沖縄の未来は決められたくない。一緒に頑張りましょう」との挨拶をうけ、社民党常任幹事の山登志浩江南市議が団を代表してカンパを渡した。
その後ゲート前で座り込みとデモに参加。夕食の交流会には社民党県連委員長の新里米吉県議と照屋大河県議が駆けつけてくれ、激励を受けた。
最終日には「語り継ぐ沖縄平和の会」の事務局長・本村文代さんの案内で県立平和祈念資料館、ひめゆり平和祈念資料館・対馬丸記念館を見学した。
参加者は「ゲート前で自分の覚悟が問われていると感じた」「地域での戦争を反対する行動も、すべては基地反対の運動につながっていたと感じた。戦争は絶対に許せない。自分のいる場所で行動しがんばっていきたい」など、それぞれの決意を固めた。
また、今回の経験を持ち帰って広めていくこと、これからも沖縄に寄り添い行動することを誓い合った。
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