新社会党
  1. トップ
  2. 週刊新社会
  3. 今週の新社会
  4. 2015.07.28
2015.07.28 
全国で一斉行動
アベ政治を許さない


 戦争法案を衆議院で強行採決・可決した安倍政権の暴挙への国民の怒りがいっそう広がり、高まっているなかで7月18日午後1時、「アベ政治を許さない」のメッセージボードを全国で一斉に掲げる行動が取り組まれた。この一斉行動はかねてから作家の澤地久枝さや瀬戸内寂聴さんら123人の著名人が呼びかけたもので、全国1000カ所以上で行われ、国会前には約6000人が集った。


 神戸では18日昼、「アベ政治を許さない!市民デモKOBE」が、24の市民運動団体が呼びかけて、神戸市中央区の中心部で行われた。
 11時30分から始まった神戸市役所北側の花時計前での集会では、歌のほか脱原発運動も含めたいくつかの運動分野からリレートークが行われ、戦争法案の強行採決、安倍政権の独裁的な政治を批判するアピールが続いた。
 参加した350人は、正午から「アベ政治を許さない」のメッセージボードをはじめ、思い思いの訴えを書いた横断幕やプラカードなどを掲げて、三宮センター街など市内の目抜き通りを1時間弱のデモ行進。
 最終地点の東遊園地では400人に膨れた行動参加者が公園内のスタンドに整列して座り込み、午後1時を期して参加者全員が「アベ政治を許さない」ボードを一斉に掲げて「戦争法案は成立させず、廃案に!」「安倍はヤメロ!」の意思を強く示した。
 神戸市内ではこのほか、市内各区の主要駅前などで女性を中心とした「アベ政治を許さない」一斉行動が取り組まれた。このうち、灘区のJR六甲道駅では10数人が行動に参加してボードを掲げたが、通りがかりの人も入れ替わりでスタンディングに参加、自分の思いを行動で表した。(兵庫・上野)


 憲法を守れ 神奈川アクション


 神奈川県内で行われた7月18日の「安倍政治を許さない」一斉行動には1000人以上が参加した。大磯100人、平塚200人、茅ケ崎120人、相模原11人、川崎中原8人、藤沢100人、本郷台24人、港南台26人、戸塚7人、東戸塚4人、大船36人、センター南50人、小田原30人、桜木町50人、小田急相模原10人、鎌倉79人、二俣川12人、金沢文庫60人、上大岡70人、秦野20人、東海大学前3人、座間8人、十日市場10人、立場22人。
 上大岡の行動は「かながわアクション」の呼びかけ。共同代表の高梨晃嘉さんの音頭で70人が一斉にプラカードを掲げ「アベやめろ」「戦争反対」「自民党は憲法を守れ」「公明党は憲法を守れ」とコール、8月10日の神奈川県庁包囲行動のチラシを配った。
 このなかで横浜市立大学の山根徹也教授は、「安保法制は違憲だ」と述べ、横浜教科書連絡会の佐藤満喜子さんは「人を殺し殺される法律が成立して良いですか」と語りかけた。
 84歳の女性が飛び入りで戦中の疎開生活の話をした。「二度とあんな苦しいことがあってはならない、アベ政治は許せない」と力強く訴えた。
 通行の女性から「署名はないの」と声がかかるなど、用意していた「戦争させない1000万署名」に21筆が寄せられた。
 市民の間では「自民党、嫌な感じ」「戦争法は違憲だ」という声が確実に高まっている。戦争法案を廃案へ、あらゆる取り組みをしよう。(神奈川・吉田)


 国民に見放された安倍政権


 国民の6割が違憲立法の危うさと胡散臭さを感じ取り、6割以上が「反対」している戦争参加法案が7月16日、自民、公明などの賛成多数で衆議院本会で可決され、参議院に送られた。
 国民の7割が法案の今国会成立に「反対」し、8割が政府の説明が不十分とその不誠実を批判し、政治に無関心と見られていた若者たちが国会に押し寄せ、内閣支持率は37・7%、不支持51・6%と大きく逆転。支持率を犠牲にしても法案を通すと見栄を切るが、国民は安倍政権が「裸の王様」であることを見抜いてしまった。
 これから参議院で法案審議が始まる。与党単独では過半数に届かず、参議院で否決されても衆議院で再議決する「60日ルール」の適用(9月14日)が可能となり、安倍首相は「良識の府ならではの議論を進めたい」と余裕を見せている。
 しかし、国民から愛想を尽かされた政権はもろい。なめられた国民は法案の廃案へ、安倍内閣打倒(総辞職)・解散総選挙も視野に闘い抜くだろう。


 ↑上にもどる
一覧へ
TOPへ