日本国憲法が施行されて70年を迎えた5月3日、全国各地で様々な企画や集会が行われた。東京都江東区有明の臨海防災公園では「いいね!日本国憲法」と銘打った記念集会が開かれ、5万5000人が参加した。集会は憲法を護り生かし、当面する共謀罪法案や沖縄辺野古新基地建設阻止の決意を多彩なスピーカーが訴え、参加者も集会で決意を固め、デモ行進した。
集会では、沖縄平和運動センター議長の山城博治さんと韓国からの特別ゲスト・朴槿恵退陣緊急国民行動・参与連帯の李泰鎬(リ・テホ)政策局長が力強く連帯の挨拶を述べ、ひときわ大きな拍手がわき起こった。
山城さんは「沖縄は憲法番外地と言われる。戦争する国を目指す安倍を止めよう!この国は奴らのモノではない!市民の暮らし生命を守るために政治はあるのだ!戦争屋にこれ以上やりたい放題をさせてはならない!」と声を張り上げた。
辺野古の埋立て工事について、「川の水路変更も、土砂も、稲嶺名護市長の許可が必要だ。彼らは、来年1月の市長選、11月の知事選で勝たなければ基地建設はできない。我々は平和への願いを受けて闘ってきた。我々は、県民は、負けない!」と闘志をみなぎらせた。
「(共謀罪法案は)改憲の前に我々の、全国の運動を潰すためのものだ。共謀罪法案を潰すためにこそ、野党共闘が、我々がある。間違いのない未来を培っていこう!」と訴えて『俺たちの道』の沖縄バージョンを歌い、「今こそ奮い立とう!」と呼びかけた。
李さんは、「私たちは政府に裏切られてきた。しかし、小さなローソク、歌から始まったデモは大統領を権力から引きずり下ろした」と述べ、その歌詞「闇は光に勝てない。嘘は真実に勝てない。私たちは決して諦めない」「誰が国の主人なのかハッキリしなければならない。世界で古い政治への挑戦がされている。私たちが主人だ!人が優先だ!平和憲法の主人になろうとする日本の主権者を応援する。私たちは必ず勝利する」と朗読した。
集会は、審議の山場を迎えた共謀罪法案の廃案へ「総がかり」で立ち上がり、全国の駅頭、街頭で署名などを通じて訴え、また国会前の座込みや集会への参加を確認した。
|