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週刊新社会
今週の新社会
2017.07.11
都議選で自民党惨敗
安倍政権への怒りを反映
任期満了に伴う東京都議会議員選挙(定数127、42選挙区に259人立候補)は、7月2日に投開票され、都議会の議席が確定した。投票率は51・28%(前回43・50%)だった。
結果は小池百合子知事を代表とする「都民ファーストの会」が追加公認を合わせて55人当選、推薦した公明党などの議席を合わせると79議席を獲得し、議会過半数(64議席)を上回り都議会第一党となった。一方、自民党は57議席から半分以上議席を減らし23 議席となった。
新社会党東京都本部(福田実委員長)は今回の都議選を「野党共闘の都議選」をめざし、「庶民の立場、暮らし優先の都政改革」の立場に立つ候補者8人を支援して闘い、3人が当選を果たした。新社会党は期間中、岡﨑ひろみ委員長を先頭に8人の支援候補者の当選へ全力をあげた。
自民党が大幅に議席を減らした要因は、この間の「森友・加計疑惑」「共謀罪の強行採決」、さらに稲田朋美防衛相の自衛隊や公務員の政治的中立性を侵す発言、自民党国会議員が繰り返すスキャンダルなどに対する都民の批判と不満が反映した結果だ。都議選結果について下村博文自民党東京都連会長は辞任を表明、出身の板橋区では2名の自民党現職都議が落選した。
だが、問題は都政・都議会改革を語る小池知事が率いる「都民ファーストの会」などが勝ったが、これまでの政策は抽象的であり、都民の選択が期待通りとなるか疑問だ。また、改憲問題や平和に対する小池都知事や都議会の対応が今後どうなるのか、予断は許されない。
都議選の結果で最大の課題は、「格差と貧困」と闘う都政をつくり出す議会勢力が脆弱なことだ。今回、日本共産党は17議席から19議席となったが、社民党や無党派市民候補などは議席を獲得できず、新社会党も8人の支援に留まった。
都議選の結果は今後の国政を占うものであり、国政でも都政でも、庶民の暮らしと平和、憲法を生かす政治勢力となる受け皿づくりが急務だ。立憲野党と市民が、大衆運動も選挙闘争も大胆に共闘し来たるべき総選挙に備えなくてはならない。
千代田区 定1
須賀かずお さん
憲法を生かす超党派と市民の会
新・61歳
2871票
3位落選
新宿区 定4
大山とも子さん
日本共産党公認
現6期・61歳
25256票
2位当選
世田谷区 定8
桜井純子さん
社会民主党公認
新・元区議 51歳
13243票
10位落選
杉並区 定6
小松久子さん
東京・生活者ネットワーク公認
現1期 64歳
16277票次点
練馬区 定6
とや英津子さん
日本共産党公認
新 元区議 53歳
34238票
4位当選
北区 定3
そねはじめさん
日本共産党公認
現5期 65歳
30374票
3位当選
小金井市 定1
漢人あきこさん
チェンジ東京!小金井の会
新 元市議 57歳
13531票次点
中野区 定3
浦野智美さん
日本共産党公認
20106票
5位落選