新社会党
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2018.05.15 
 
土砂投入の重大局面へ
本土からの連帯行動を
辺野古新基地建設許すな!~連続6日間の500人行動~

 沖縄・辺野古の新基地建設は護岸工事着工から1年、初めての土砂投入という緊迫した情勢を迎える。4月23 日から「連続6日間500人集中行動」の呼びかけに応えて、新社会党は岡﨑ひろみ委員長を団長とする9名の代表団を現地に派遣した。

 集中行動の6日間、キャンプシュワブゲート前には連日500人を超える仲間が座り込んだ。ダンプによる搬入を完全にストップすることはできなかったが、通常の半数から3分の2に抑えた。
 25日にはカヌー83艇と抗議船11隻による海上座り込み行動も行われた。何より大きかったのは、ゲート前の現場の果たす決定的役割を、全国の沖縄に心を寄せる人々とともに再確認できたことだ。
 行動初日、座り込みの排除に5時間半を要した県警は、翌日から200人体制へ倍増。キャンプシュワブの金網とエンジンをかけたままの機動隊車輌を並べて作った歩道上の空間に、ごぼう抜きした人々を長時間拘束した。さらに、ダンプ運転手を説得する活動に対しては道交法による逮捕で応じた。
 県警の暴力的排除によってオール沖縄会議の高里鈴代共同代表が鎖骨を骨折するなど、負傷者も続出した。県知事の指導・要請を無視し、非暴力で抗議する権利に対しては暴力的排除で応えたのだ。
 長期の闘いを支えてきたのは、現場の力だ。沖縄戦占領期体験、今日に連なる基地被害の現実、そして現場を鼓舞する歌声、これらゲート前テントでの交流は、世代と地域を超えて人々の心をつないできた。
 愛知県機動隊の沖縄派遣違法を問う住民訴訟について報告した副団長の保田泉中執は、女性を暴行から守ろうとして警官が米兵に射殺された1945年の事件など、沖縄県警の持つ独自の歴史に触れながら、米軍基地建設の走狗と化した警察権力を批判した。
 最終日の4月28日は、沖縄現代史の中で特別な日だ。2年前、米軍属によって20歳の命を絶たれた女性の命日でもある。ゲート前では「屈辱の日を忘れない県民集会」が開かれ、参加した1500人は追悼と反新基地の決意を新たにした。 
 「連続6日間500人集中行動」を呼びかけ成功させた皆さん、長期の闘いを支えてきた「ヘリ基地反対協」「オール沖縄会議現地闘争部会」をはじめとする皆さんに、心からの連帯を表明したい。
 11月知事選に向けて、翁長雄志知事による埋立承認「撤回」の動きも加速することになる。今回の沖縄からの呼びかけによる集中行動から、今度は本土自身の呼びかけによる沖縄連帯行動をどう作りあげていくか、そのことが問われているのを強く自覚した。


美ら海壊すな!土砂で埋めるな5月26日  

 国会包囲 政府は沖縄県民の民意を踏みにじり、県の許可を得ないで、辺野古新基地建設のために違法な護岸工事を強行している。
 6月には浅瀬の海を護岸で囲い込み、土砂を投入する方針との報道がある。土砂が投入されれば、美しい辺野古の海は取り返しがつかなくなる。
 「絶対に食い止めなければ!」と5月26日(14時から15時30分)には国会包囲行動が取り組まれる。「基地の県内移設に反対する県民会議」など8団体が共催する。