2018.05.22
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辺野古に座り込んで |
穏やかな日々のため 何をなすべきか |
沖縄・辺野古の新基地建設は、土砂投入という緊迫した情勢にあり、4月23日から「連続6日間500人集中行動」が取り組まれた。新社会党は岡﨑ひろみ委員長を団長に代表団を派遣した。岡﨑委員長に寄せてもらった。
辺野古に座り込むのは初めて。派遣団より1日早く現地入りし、同行した娘と沖縄県庁前から出る送迎バスで現地に向かった。
このバスは辺野古ゲート前の工事阻止行動に、いつでも誰でも参加できるよう、幾つかの団体が協力して大型をチャーター、運行管理している。利用者はカンパとして往復1000円を払う。 往復の車内は7~8割が地元・沖縄の各地から「今日は参加できる」と集まった人たちで、県外からの参加者に「ありがとう」と声をかけてくれる。車内はまるで交流会で、乗り合わせた参加者それぞれの「辺野古新基地を造らせない」という思いが伝わってくる。
いわゆる活動家ではない普通の町の人が現状や明日を語り、機動隊に何度排除されても「諦められない」から座り込み、自分を手荒く排除した機動隊員を懸命に説得している。組織が決めた方針だから取り組んでいるのではない、生きる意味を問うてくる強さに圧倒された。
現状は厳しい。辺野古新基地建設を押し進める国のやり方は、金に物を言わせ、力ずくで破壊するというものだ。それでも20年に及ぶ反対行動の継続が問題を可視化させ、埋め立て工事をここまで遅らせる力になった。
県知事選、国政選挙にみせた底力だ。では、私たちは「力に拠らない平和」を「憲法」を、「自分事」としてどう具体化するか、改めて問い直されている。
座り込み行動で、地べたに座り、引き抜かれ、抗議する。それを繰り返しながら、戦争の「異様」を沖縄の問題に押し込める「国政」を1日も早く変え、穏やかに日々の営みに明け暮れることが当たり前の世の中にするために何をなすべきか、考えさせられることの多い「派遣」になった。

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