新社会党
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  4. 2018.01.01
 
前に、共に。
幸せに生きる社会をつくろう!

 
新社会党中央執行委員長 
岡﨑ひろみ
 皆さま、新年おめでとうございます。
 昨年の総選挙は、安倍政治を変えるため積み重ねてきた野党と市民の共闘にとっては厳しい結果となりました。
 けれど、悲観はしていません。悔しい思いを互いに共有することになった市民と野党は、そこに「本気」と勝てる「希望」を見たからです。
 共闘を堅持し選挙をたたかった市民・各政党の皆さんに敬意を表し、2019年参議院選挙に向け、新社会党は共闘の輪をつなぐ一員としてさらに努力することをお約束したいと思います。
 嘘、ごまかしの国会答弁、記録の破棄。大企業は品質検査等の不正、隠ぺい。誰が見てもおかしな、モラルも何も無い有様ですが、しかし、それらをただそうとする力を巨大資本と政権は拒否感をもって叩きつぶしにかかり、その力の前に多くが口をつぐんできた、とは言い過ぎでしょうか。
 大樹に身を寄せて仕事にあずかることで豊かさを手にしたと思いこまされてきた社会の姿を、私たちは問い直し、未来に向けて変えていかねばなりません。
 そして、その矛盾を最も凝縮して背負わされてきたのが沖縄であり、原発です。その先に見え隠れする戦争できる国、もっと国民を監視し黙らせる装置。生きるために意思を封じ込めなければならないような社会と全力をあげて対峙することは、私たち一人一人の未来を作る道に他なりません。人が人として生きることを力強く求めましょう。





 貧困・格差が広がっています。パート、アルバイト、派遣、一人親方…様々な呼称の非正規労働者、ある日突然のリストラ、シングルマザー、国民年金だけの収入、病気、奨学金等々、私たちの周囲には貧困の中で必死に暮らす人が増えています。
 日本のモデルとされてきた労働や社会保障の仕組みの埒外におかれる人が、如何に多いかを示す現実です。
 何とかなっていた、と捉えられた時代でも例えば女性は男性100に対し50の賃金でした。家事など不払い労働を一手に女性が担わされてきた代償が、「だから一人前の仕事を任せられない」との理由づけでした。退職金も年金も賃金によって決定されるのですから、生涯を50の扱われ方で過ごしてきたのです。
 男性たちも埒外に置かれることが普通になった今、貧困・格差の広がりは誰の目にも明らかになっています。「幸せに生きるため」の制度のあり方を求めましょう。古いモデルの殻を破る時が来ています。





 新社会党はこれらの実践のために、3つの組織的な課題にとりくみます。
 1つ目は、各地に自治体議員を増やすことです。地域の自治の基本は、そこに暮らす人がどんなふうに生きたいのか、そのためにどんな施策が必要か話し合えるところにあります。
 地域の実情を行政も含めしっかり把握することです。そこに市民の皆さんとの共闘の土台がある、と私は思います。
 新しく立候補を決意する仲間が増えています。この流れをもっと広げたいのです。私たちが政党要件を獲得するためには、国政に議席を持つことは必須ですが、自治体議員と共に作る運動は周囲の人を巻き込むでしょう。おもしろい活動には人が参加する、その原点を私は今こそ大事にしたいのです。
 2つ目は貧困・格差とたたかうために、古いモデルの殻を破り具体的に憲法を生かす作業です。中期政策の補強提案をぜひ検討してください。そこに女性や若者が参加する工夫をお願いします。
 3つ目は、改憲阻止です。安倍政権の9条を中心とする改憲策動に反対します。改憲を阻止する力を作るために、「3 0 0 0 万署名」運動を通して対話と共闘を築きあげていきます。
 私は全党員と共に、この課題に全力で取り組みます。頑張りましょう。



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