新社会党
  1. トップ
  2. 週刊新社会
  3. 今週の新社会
  4. 2018.10.09
2018.10.09
 
沖縄知事選
玉城デニーさん圧勝
辺野古断念せよ ~民意が政権を痛撃~
  沖縄県の翁長雄志知事急逝に伴う知事選挙は9月30日投開票され、辺野古新基地建設反対を前面に掲げた「オール沖縄」の前衆院議員・玉城デニー氏(58歳)が、政権与党などが推した前宜野湾市長の佐喜真淳氏(54歳)に8万票余りの大差をつけて当選した。辺野古新基地建設を拒否する「沖縄のアイデンティティ」の勝利だ。

 選挙は、玉城氏と佐喜真氏との事実上の一騎打ちで、激戦が繰り広げられたが、「オール沖縄」は玉城候補を先頭に草の根選挙を展開、無党派層の7割の支持を得た。沖縄県民は、またも「辺野古新基地建設NO!」を、政権に突き付けたのだ。

 翁長知事が7月31日に辺野古海域の埋め立て承認の「撤回」を表明し、その後に謝花喜一郎副知事は沖縄防衛局との聴聞を踏まえた撤回処分を実行。政府・防衛省の辺野古海域の埋め立て工事は、中断している。

 今後、政府が埋立て承認撤回効力停止の法的手続きを取り、法廷闘争が想定されるが、玉城さんの勝利は民意であり、安倍政権がないがしろにすることは決して許されない。

 辺野古新基地建設反対の闘いは、知事選勝利で大きな橋頭堡を築いたが、引き続き沖縄と本土民衆の安倍政権との闘いは続く。知事選では本土側も全国各地でのアピールと行動、現地への参加、多くの人たちの熱いカンパ活動などで連帯した。 

 知事選勝利の成果を今月末に開会が想定される臨時国会で、安倍首相が表明した改憲を阻止する闘いに引き継がなくてはならない。

 結果は、玉城氏39万6632票、佐喜真氏31万6458票、投票率は63・24%だった。