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清潔な市政取り戻そう |
維新から堺を守れ |
市民立ち上がる ~出直し市長選6月9日投票~
大阪維新の会が執念を燃やす大阪都構想の一角とされる堺市で、竹山修身市長の辞職に伴う市長選挙が6月9日投開票で5月26日に始まった。政党に先行して始まった市民運動に加え、自・公大阪府連の「都構想住民投票やむなし」への方針変更に反発した自民党市議団などの堺市を守る選挙が始まった。
清潔な堺市政を取り戻す1000人委員会発足集会で『ワンコイン賛同金』を呼びかけるフライヤーを掲げる市民 |
統一自治体選と衆院大阪12区補選は大阪維新の圧勝で終わり、巨額の政治資金収支報告書不記載問題で追及を受けていた竹山市長が辞職に追い込まれた。
辞職を受けて、一昨年の市長選で竹山氏に敗れた元維新大阪府議の永藤英機氏が早々と立候補表明した。前市長に選挙で二連敗した維新にとって、市長を取る絶好のチャンス。前市長は都構想を妨害する最大の敵だった。
これに対して「市政を刷新し清潔な堺市政を取り戻す市民1000人委員会」は維新の堺市乗っ取りを防ぐために反維新の共同候補擁立を模索していた。
そこへ連休明けに自・公の各府連が大阪都構想の住民投票容認に方針を転換。背景にあるのは安倍官邸の改憲のパートナーである維新との連携優先と、衆院大阪16区(堺市)で北側一雄党副代表を抱える公明の維新の対立候補擁立を避けるための党利党略がある。いずれも大阪における自らの公約をかなぐり捨てる裏切りだ。
自民府連の方針転換に対して自民党堺市議団は、府連の方針変更に抗議文を出すなど猛反発。その結果、自民党の野村友昭市議(45歳、3期目) が離党し、無所属で立候補することになった。
今回は前市長の政治資金問題が表面化したが、堺市における政治とカネの不祥事を引き起こしたのは大阪維新の市議団だった。2014年、15年と政務活動費の不正使用で3人が辞職に追い込まれている。
維新候補は、今回の選挙では「都構想」を「時期尚早」として争点に掲げないとしている。これはまず大阪市廃止を先行させてから堺市を「一つのまま」(橋下徹前代表)住民投票抜きでまるごと特別区に格落としするという戦略だ。
政党の混乱をよそに維新の堺市乗っ取りを許さない市民が、いち早く立ち上がった。「市政を刷新し清潔な堺市政を取り戻す市民1000人委員会」は4月末に始動、委員会へのワンコイン賛同登録を呼びかけるフライヤーを作成。連休中に各区で市民に配布し、5月6日にはスタートのつどいを250名の参加で成功させた。あわせて各党に協力を要請してきた。
1000人委員会はカネにまみれた市政を刷新し、あわせて保育料無償化の進展や小学校の38人学級、学校エアコン導入、高校3年生までの医療費助成、高齢者のおでかけ応援バスやがん検診無料化など、他市に先駆ける優れた施策を守るため維新に屈しない決意をみなぎらせ、野村友昭候補とともに市民対維新の構図で選挙戦を闘っている。
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