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  3. 2019.07.09
 
参院選公示
憲法と暮らしを守る 
政治を取り戻す ~新社会党も全力~
 安倍政権に再び参議院での改憲議席を許すのか、それとも国民の暮らしの安心に向き合う政治に変えられるのかが問われる参院選が、7月4日公示された。投票は21日。

憲法・生活は剣が峰
 安倍改憲で憲法9条に自衛隊が明記されれば、日本は戦場で血を流すことになる。それがトランプ米大統領の言う「片務性の解消」だ。税制の仕組みを、莫大な利益を生んでいる大企業やそれに連なる富裕層から庶民に負担を付け替える消費税も10%が目前だ。懸命に働いた結果の年金では暮らせないと冷たくあしらう政権を、たださなくてはならない。

 沖縄・辺野古新基地建設や原発で民意を省みない一方で、公文書を隠蔽しねつ造も平然と行う安倍政治を退場させ、誰もが安心して働き暮らせる当たり前の社会に転換させるのは主権者。憲法も暮らしも剣が峰だ。

1人でも多く当選を
 安倍一強に対し、立憲野党の力は弱い。だが、市民が大同団結を求め、改選数1の全選挙区で野党の統一候補を擁立できた。後はどれだけ勝利を勝ち取るかだ。新社会党は複数改選の選挙区でも、自民・改憲派の議席を1つでも減らすために奮闘している。

 群馬選挙区の斉藤あつこ候補(立憲民主党公認・新人、51歳)の群馬県庁前の第一声では、立憲民主党、国民民主党、日本共産党、社会民主党の代表と並んで新社会党からは長南博邦書記長が次のように連帯挨拶した。

長南党書記長が挨拶
 「野党には、格差と貧困で苦しむ多くの国民に安心と希望を取り戻す責任がある。安倍政権は消費増税を強行しようとしているが、社会保障の財源となっていないばかりか、莫大な利益を上げる大企業やそれに連なる富裕層が負うべき税負担の代わりにされている。

 消費税が景気の足を引っ張り、97年の5%増税時以来今日に至るまで日本のGDPは横ばいで世界の成長から取り残された。40%近くに広がった非正規という労働者を使い捨てにする構造で勤労所得は下がり続け、最低賃金も世界から取り残されている。

 安倍政権はさらに『年金では暮らせない』という報告書をなきものにし、年金生活者の不安に向き合おうとしない。年金を減少させるマクロ経済スライドを止めさせ、その上で最低保障年金を導入し、安心できる制度に転換しよう」 

 長南書記長は最後に、「群馬で斉藤敦子さんを当選させ、希望への再スタートを切ろう」と訴え、大きな拍手を受けた。