関西で運動広がる 東京でも集会
関西電力の幹部ら20人が高浜原発のある福井県高浜町の森山栄治元助役(今年3月死去)から3億2000万円相当の金品を受け取った問題が発覚して2カ月になる。
事件が、“原発マネー”の還流であることは疑う余地はなく、立証できれば犯罪として追及し、原発を巡る構造的な問題を白日の下にさらすことで「脱原発」を前進させることができるとして告発運動が関西を中心に取り組まれている。
11月14日は東京・永田町の憲政記念会館で集会が開かれ、「関電の原発マネー不正還流を告発する会」(福井市)への参加や告発人になろうとの呼びかけが行われた。
集会には約100人が参加、告発する会事務局の宮下正一さんやオール福井反原発連絡会の中嶌哲演代表、告発人代理人の河合弘之弁護士、海渡雄一弁護士らが出席。中嶌さんは「電気料金を懐に言語道断の事件。告発する会を大きくし、世論を広げていきたい」と述べた。
事件の構造を解説した河合弁護士は、事件は工事費を水増し発注した特別背任罪、会社法の収賄罪、脱税の疑いがあり、これらの犯罪の糾明は強制捜査権のある検察によらなければならず、多くの告発人によって起訴に持ち込もうと訴えた。
宮下さんは、「告発人は1000人を超えたい。14日現在で720人」と述べるとともに、告発期日を12月13日とし、12月8日までに告発状を送ってほしいと訴えた。また告発先は大阪地検、東京地検のどちらにするか協議していると明かした。
告発する会への入会や告発状など詳細は告発する会事務局へ(ホームページに告発の必要書類)
所在地
〒910―0859 福井市日之出3―9―3
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