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  3. 2020.02.04
 
安倍首相答弁
国民に背
誠実さのカケラもない ~一日も早く退陣させよう~
 今国会冒頭の施政方針演説で、国民注視の桜を見る会やIR問題に全く触れなかった安倍晋三首相は、その後の衆参代表質問の答弁でも木で鼻をくくったゼロ回答に終始した。一方で、改憲議論の促進や東京五輪とパラリンピック成功には多弁をろうし、自民党からも憲法改正に関して拙速に走ってはならぬと釘を刺される一幕もあった。論戦の場は27日から衆院予算委に移ったが、不誠実極まりない姿勢は全く変わらない。

 本会議前には、「堂々と政策論議を行いたい」と表明していた安倍首相だが、野党が桜を見る会問題で買収など公選法違反疑惑も含め、納得のいく説明や資料提出、調査を求めたが従来の説明を繰り返した。

 IR問題でも担当副大臣を務めた秋元司衆院議員(自民党離党)が収賄容疑で逮捕されるなど、疑惑にまみれた事業を凍結すべきと迫られたが、安倍首相は推進の姿勢を変えないどころか、国民への謝罪の姿勢すら見せなかった。

 公職選挙法違反疑惑で2人の閣僚が辞職したことについても、行政を前に進めることに全力を尽くし、国民への責任を果たすと強弁した。

 自衛隊の中東派遣については、公明党からも国民の理解が不十分と追及されたが、日本関係船舶の安全確保のための情報収集だと、これまでの説明を繰り返した。

 消費税増税問題では、景気後退を招き、弱者から吸い上げ大企業や富裕層を潤していると追及されても、「指摘は当たらない」と繰り返すだけで、真摯に答える姿勢は皆無だ。

 気候変動という世界焦眉の課題についても、石炭火力発電はニーズがあるからと開き直り、二酸化炭素削減の長期目標計画も、「化石賞」を贈られるほど世界から批判されているにもかかわらず、正当化している。

 このような安倍政権を倒さなければ、民主主義も暮らしの安心もない。