新社会党は6月13〜14日、第20回定期全国大会を開きます。来年、結党20年を迎える私たちは、安倍政権による最悪の歴史的転換を阻むため、全てをかけて有効な反撃の戦線を築きたいと思います。読者のご支援を心から呼びかけます。
新社会党は1996年に結党しました。非武装中立の旗を掲げ、戦後民主主義を守ってきた日本社会党が、改憲勢力の集中攻撃にさらされ、混迷し解体していくなかで、戦争と失業に反対し憲法を生かすために私たちは旗を立てました。
護憲勢力の後退
結党以来、私たちは全力を挙げてきました。しかし新社会党が国会で議席を失っただけでなく、社会党や共産党などが国会の三分の一以上を占めていた時代と比べ、今日の護憲勢力の後退は深刻です。残念ながら20年前に私たちが警鐘を鳴らしたように、事態は進んでいます。
新社会党は、過日の自治体議員選挙で現状をほぼ守ることができました。戦争をさせない1000人委員会運動や地域労働運動、脱原発運動などでも地域で連帯の輪を広げるために一定の役割を果たしています。その真剣さと誠実さでは、誰にも負けないと自負しています。
しかし、政治の流れは、今まで通りではない努力を新社会党に求めています。結党以来培ってきた力を、眼前の憲法の危機にどう生かしていくのか、大会で真剣に議論を尽くしたいと思います。その際、私たちを支援し、共に歩んできていただいた皆さんが、新社会党にどういう役割を期待しているのか、真摯に耳を傾けたいと思います。
政治勢力結集に
この数年、原発、集団的自衛権容認、格差と貧困の拡大などに抗して様々な大衆運動が盛り上がってきました。辺野古基地反対運動は沖縄県政を変え、安倍政権への有効な抵抗線を作り出しました。
しかし沖縄は別として、国政選挙のたびに民衆の期待に反する勢力が多数を占め、頓挫したとは言え維新のようなきな臭い勢力まで増殖する現実に、手詰まり感を感じています。
盛り上がる大衆運動を、沖縄のように国政選挙で反映させられないか、バラバラの護憲派がまとまり、民衆の期待に応えられる有力な政治勢力を作れないか、こうした痛切な声が広がっています。
来夏の参院選後に改憲国民投票実施を公言する安倍政権に、どう有効に反撃するか喫緊の課題である今日、心ある人々にとってはもう待ったなしと言わなければなりません。
私たちは全国大会で、様々な運動を通じて自力を一層つけるとともに、その力を参院選に向けた新たな政治勢力形成に献身的に注ぐ決意を共有したいと思います。しかし、私たちだけでできる事業ではありません。
新社会党を支援して下さる皆さんが、地域から職場から共同の輪を作り出していただけるよう、心から呼びかけます。
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