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 2014.08.26
平和の灯を!
東京でキャンドル行動


 安倍晋三首相が昨年末、現職の首相として7年ぶりに靖国神社に参拝し、7月には安倍政権が集団的自衛権行使容認の憲法解釈を強行する中、今年で9年目となる「平和の灯を!ヤスクニの闇へ2014キャンドル行動」が東京都内で「実行委員会」の主催で取り組まれた。


 今年の「行動」は、「靖国参拝は『平和の維持』に必要か?!世界からみるヤスクニ」をテーマに取り組まれ、呼び掛け文は、「(安倍首相の)靖国参拝は、集団的自衛権行使容認→自衛隊の海外派兵・戦闘参加→戦死者発生→『英霊化』を見越したものであることは疑いありません」と指摘、平和の危機を強調する。
 キャンドル・デモに先立って開かれたシンポジウムでは靖国反対共同行動韓国委員会共同代表のイ・ソクテ弁護士が日本の憲法9条を巡る厳しい情勢を指摘した後、「ヤスクニの闇が深くなればなるほど、私たちはもっと平和のキャンドルを高くあげなければなりません」と呼び掛けた。
 シンポジウムでは、日本史学者で立教大学名誉教授の山田昭次さん、ドイツ人宣教師で牧師のパウエル・シュナイスさん、弁護士の内田雅敏さん、アメリカ人政治学者で沖縄国際大教員のダグラス・ラミスさんの4人のパネリストがそれぞれの立場から問題提起し、発言した。
 続く遺族証言では今回で韓国から来日129回目というイ・ヒジャさんが「靖国神社に閉じ込められている父を返せ」と訴え、日本からは神奈川平和遺族会の津波古勝子さんが「日の丸を洗う」と題してアジアの人々と協力し合って平和への道を切り開こうと提起、また、台湾のチワス・アリさんからメッセージが寄せられた。団体アピールでは、安倍靖国参拝違憲訴訟原告団など4団体からアピールが行われた。
 今後の行動提起として大阪大学准教授の木戸衛一さんが、終戦70周年となる来年5月、第二次大戦で日本の同盟国だったドイツで「反ヤスクニキャンドル行動」に取り組む企画案を提案した。
 集会はこの後、コンサート、日本・共同代表の今村嗣夫弁護士の閉会挨拶で幕を閉じ、参加者は右翼などの執拗な妨害を撥ね退け、キャンドル・デモを行った。
 (パネリストの発言は次号で掲載します)
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