「米軍Xバンドレーダー基地反対・近畿連絡会」の主催で「京都にも沖縄にも東アジアのどこにも米軍基地はいらない!Xバンドレーダー搬入反対!9・28全国集会in京丹後」が9月28日、京丹後市・宇川農業会館で開かれ、約400人が参加した。集会には韓国から8人、沖縄から3人が参加した。
5月27日に基地建設工事着工を強行した在日米軍・防衛省は、10月にXバンドレーダー本体を搬入し、12月には基地運用を開始すると宣言している。この集会は地元住民の闘いを激励し、沖縄をはじめとした全国各地の反基地運動・韓国の反基地運動との連帯を強化し、Xバンドレーダーの搬入を阻止していくために行われた。
集会では近畿連絡会代表世話人の大湾宗則さんが「5月27日に着工されて以降、地元の方々には、着工されてしまったらもう仕方がないというあきらめがあるかもしれない。そのような時に、Xバンドレーダーの搬入は今でも止められる、皆さんが声を出して行動すれば必ず止められる、そのことを今日ここに結集して宇川の皆さんに伝えていきたい」と主催者挨拶した。
その後、米軍基地反対丹後連絡会の石井内海さん、滋賀県民平和・人権運動センターの川瀬美智子さんが連帯挨拶。そして、「米軍基地建設を憂う宇川有志の会」代表の三野みつるさん、同会事務局長の永井友昭さんが挨拶と現地報告を行った。
次に「各地の反基地運動からの発言」として韓国、沖縄、岩国、神奈川の各代表からの報告があった。
「韓国進歩連帯自主統一」委員長のチェ・ウナさんは「このXバンドレーダーは米軍のミサイル迎撃のための兵器であり、戦争のための武器だ。Xバンドレーダーはミサイルの動きをキャッチするものだが、その情報は韓国のピョンテクに配備されるレーダー基地に伝えられる。ピョンテクのレーダー基地とXバンドレーダーは一体となったミサイル迎撃システムで、ピョンテクからサードミサイルが発射されるという動きになる。日本と韓国は同じ運命にいる。日本と韓国の民衆は手をとりあって政府の動きに対抗し、平和をつくっていかなければならない」と訴えた。
「沖縄民衆連帯」共同代表の豊見山雅裕さんは辺野古新基地建設反対の闘いを報告した。
参加者は集会後、宇川集落を通るデモ行進を行ってXバンドレーダー基地建設反対を訴えるとともに、基地建設の現場前では「基地建設工事をただちに中止せよ」とシュプレヒコールを繰り返した。(京都・駒井)
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