米軍Xバンドレーダー基地反対・近畿連絡会は8月28日、「京丹後市抗議!基地撤去8・28現地行動」を京都府京丹後市内で行い、20人が参加した。基地の周辺では、レーダーによる騒音問題がほとんど改善されず、また米軍関係者による交通事故が約20件発生するなど住民の安心・安全が脅かされている。また、網野町島津では住民の意向を無視して米軍属住宅が建設されているが、市基地対策室は米軍・防衛省の下請けとなってしまい、自治体としての責務を放棄している。
とりわけ、米軍属の住宅を巡っては、網野町での建設に賛成か反対かの住民の意向調査の結果について市長が公表してはならないと発言し、住民の自治に介入している。
「近畿連絡会」では、こうした京丹後市および市長の姿勢に抗議するため、市議会8月定例会の招集日に合わせて現地行動を行ったもの。「近畿連絡会」はまず市役所前でアピール行動と市議会各派への要請を行った。瀧川順郎・京都連絡会共同代表は「市長は住民の不安の声を聞くことなく、住民の意向調査を公表してはならないなどと発言した。市長は住民自治と民主主義を否定している」と訴えた。
次に基地ゲート前に移動し、「米軍基地はどこにもいらない」などシュプレヒコールを行い、抗議行動を展開した。その後、基地対策室前に移動、「米軍基地建設を憂う宇川有志の会」代表の三野みつるさんも参加して、岩崎英史室長に抗議文を手渡した。一行は網野町島津の米軍属住宅建設工事現場を視察し帰路についた。
連絡会では、集団的自衛権「行使」の一環がXバンドレーダー基地の存在と運用であり、戦争法案廃案を求める闘いと米軍Xバンドレーダー基地撤去の闘いを一体のものとして進めていかなければならないとしている。(京都・駒井)
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