市民団体神奈川県警に申入れ
神奈川県の市民運動「かながわアクション2016」は8月5日、県内43市民団体と共同して神奈川県警に、県警機動隊員の沖縄県東村高江派遣の中止を申し入れた。緊急の行動にもかかわらず320名の市民が駆けつけた。
米海兵隊オスプレイの離着陸帯(ヘリパッド)の建設が進められている沖縄県北部の米軍北部訓練場・高江。そこに全国から機動隊員500名が集められ暴力的に住民の排除に従事、神奈川県からも多くの機動隊員が派遣されている。
「なぜ機動隊が他県の住民に暴力をふるうのか。私たちは断じて容認できない」。市民団体は機動隊員の高江派遣は住民意思を否定・愚弄する行為であり、「地方自治を侵害する行為に当たる」として派遣中止を求め、申し入れ書を県警に提出した。
申し入れ書は@派遣した機動隊員の現地・高江での暴力行為を中止させること、A沖縄県の地方自治への介入を止め、即時に派遣した機動隊の帰県の指示を出すこと、B沖縄県東村への機動隊派遣を中止することの3項目。
県警は、沖縄県公安委員会の要請で機動隊を派遣、人員や機関、所属について「対応能力が分かってしまうため回答できない」と応えた。 申し入れ後、県警本部前で抗議行動が行われ、代表世話人の梨晃嘉さんは「機動隊が建設に反対する市民をなぐったり、引きずり下したりする映像を見て愕然とした。警備の範囲を超えており、県民として強く抗議する」と訴えた。
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