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 2016.03.01
オスプレイNO!
関東に飛来、常駐化も


 クラスAの事故率(200万ドル以上の損害や死者)が多く、「今世紀最大のプロジェクトミス」と酷評される垂直離着陸輸送機オスプレイ。米軍海兵隊用MV−22と空軍特殊部隊用CV−22の二様がある。
 米軍は13年9月までに海兵隊普天間基地に24機配備。その後、岩国(山口)、佐世保(長崎)、厚木(神奈川)キャンプ富士(静岡)の本土基地に飛来、訓練を実施している。
 米軍と自衛隊の一体化が進む中、陸自はMV?22を17機購入し佐賀空港への配備を計画。だが、佐賀県が反発、代替地として陸自木更津駐屯地が浮上。同駐屯地は米軍オスプレイを含む整備拠点として説明されていたが、配備拠点となる。
 厚木基地は米海軍と海自が共同使用し、横須賀を母港とする原子力空母ロナルド・レーガン艦載機の訓練基地だ。すでに北富士演習場での訓練時に飛来。また、空母との連絡機がC?2A輸送機からオスプレイに代わることになっており、厚木基地はオスプレイの常駐基地となる。  横田基地には米空軍の航空司令部が置かれいわば司令基地だった。そこへ特殊作戦軍輸送部隊用のCV?22オスプレイが配備されると横田基地は名実ともに戦闘基地になる。
 特殊部隊は非正規戦、偵察、住民の宣撫工作を行う。現在、陸軍特殊部隊が沖縄本島、空軍特殊部隊が嘉手納、海軍特殊部隊がグアムに常駐。特殊部隊は秘匿性が必要なため、夜間の低空飛行が絶対的な条件だ。 米軍と自衛隊のオスプレイの飛行訓練が関東の基地を中心に全国展開される?。新社会党大衆運動委員会と関東ブロック協議会は「オスプレイNO!学習講演会」を2月13日、東京都内で開いた。講演したリムピースの頼和太郎さんは、オスプレイの配備の状況と予定、その危険性を解説。そして、「オスプレイを買うのは日本しかない。陸自が米軍の戦闘地域で民間人の救出作戦に使う可能性もある。武器の共通化と調達コストの削減のために買わされる」と戦争法との関連にも触れた。
 各地のオスプレイ配備に反対する運動も活発だ。厚木基地を巡り爆音防止期成同盟が中心となり第四次訴訟原告団等と厚木基地司令官への要請と抗議、オスプレイ飛来に監視を強めている。
 横田基地は住宅地に囲まれ、オスプレイの低空・旋回飛行による危険性は高く、反対運動が粘り強く続いている。
 木更津では「オスプレイ来るな、いらない住民の会」が組織され、14年の整備拠点化に反対する集会に500人が結集した。
 オスプレイNO!は戦争法廃止の闘いと一体。「2000万署名運動に関東として4万筆を集めよう。安倍政治の目論見を潰そう」。

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