新社会党
  1. トップ
  2. 週刊新社会
  3. 労働運動
  4. 2013.11.12
2013.11.12
コミュニティユニオン
山形で全国交流集会 

 
 
 第25回コミュニティ・ユニオン全国交流集会「山形みちのく集会」が10月19〜20日に山形県上山温泉「日本の宿古窯」で開かれた。集会には26都道府県85ユニオン・団体など397名が参加した。


 地元実行委員会の佐藤清蔵おきたまユニオン委員長から、2011年開催の予定が、震災と福島原発事故があり延期となり、ようやく3年目にして山形集会が開催となったこと、おきまたユニオンの活動状況の報告、非正規労働者の現状とユニオン運動の重要性、震災の状況を「現地の目線」で全国の仲間に伝え再確認したいと歓迎の挨拶をした。


 全国総会は、上山史代共同代表(武庫川ユニオン)が「いつ闘うのですか」と問いかける挨拶ではじまり、岡本哲文事務局長の一年間の取組みと活動方針が提案された。
 2014年の活動方針は、@労働法制の改悪と規制緩和の闘い、A労働者保護法制の再構築の取組み、B相談活動・組織化を進めユニオンの社会的発言力を大きく、C社会的連帯の輪を広げることを基本に、具体的取組みが提案され満場一致の賛成で確認された。
 特別報告として5つのユニオンから闘いの報告があった。どれもすばらしい取組みだ。
 とくに札幌地域労組から20〜30代の若者が組合を結成しストライキで闘っている報告に息吹が感じられた。
 我妻徳雄米沢市議が原発避難者の人たちに取材し書き上げた朗読劇『あたりまえの毎日が』が発表された。女子中学生が米沢に避難するまでの、友達と家族との葛藤を劇にしたもので、全国の仲間に感動を与え、涙を流す人がたくさんいた。
 夕食交流ではプロ集団「影法師」が東北のこと、原発のことなどをフォークソングで語りかけ、おきたまユニオン組合員による「花笠おどり」が披露され、踊りの輪ができた。


 2日目はユニオン運動の個別課題を7分科会、憲法1分科会、震災と原発問題を2分科会(避難者の話を聞く分科会には多くが参加)として開かれ、各地の経験を持ち寄り活発な討論がされた。全体集会で分科会報告と2本の決議、集会宣言が確認され、次回の開催は札幌に決定。
 オプションとして、会場を米沢に移動し、米沢の風物詩である「勤労者芋煮会」に210名が参加した。激しい雨の中、テントの中で「芋煮」と「米沢牛の焼肉」を楽しみながら友情と連帯を強める集まりとなった。
 ユニオン運動は着実に前進している。非正規労働者問題を取り組まない労働運動はありえないことを確認できたすばらしい集会だった。

 ↑上にもどる
一覧へ
TOPへ