レイバー映画祭2015が7月25日、東京都内で330人が参加して開かれた。連日、戦争法案阻止で国会周辺等の行動に多忙を極めているなかの参加者が多いようだった。
映画は、1部・生きる権利、2部・戦争する国ノー、3部・声を上げる人たちのテーマ別三部構成だったが、どの映画も力作と賞賛の声があふれた。
1部で上映された『もうひとつの約束』(韓国・115分)は韓国の大企業サムスンの恥部を告発する映画で、劇場が相次いで上映を見送る中、自主上映運動が巻き起こったもの。映画はサムスン電子半導体工場で白血病を患い、22歳で他界したファン・ユミさんの父親の裁判闘争を取材したモノ。大企業相手の労災・職業病闘争は熾烈を極め、証人集めやあらゆる妨害工作に抗した闘いを描いたもの。同様な闘いは私たちの周りにも多くあり、それらと連帯することの重要さを思い知らされる。
2部で上映された『誰も知らない基地のこと』(イタリア・74分)は地球上約40カ国、700カ所以上の米軍基地があり、そして沖縄やイタリアの反基地運動を闘う人々を取材している。そして米国が基地をつくり抑圧する側の論理をグローバルな視点で追及し、今や軍産複合体として世界中に敵をつくる戦争経済で成り立ち、オバマ大統領は今やその召使でしかないことを明らかにしている。
3部では、東京メトロで働く契約社員の女性たちが、差別撤廃、均等待遇を訴え、ストを構え闘う東京東部労組メトロコマース支部の闘いの上映で、当該のアピールで会場は一体のものとなった。
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