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2015.08.04
バス交流会100回記念
期待される連帯の拡大

  

 バス交流会第100回記念レセプションが7月26日、東京都内で開かれた。毎年4回の開催で空白年もあったものの、関東近県を中心にしたバス組合の参加によって、30年の歴史を作ってきた。


 レセプションは、創設時に関わりを持った諸先輩をはじめ50名が出席した。昨年11月にバス交流会のメンバー16名が兵庫県神戸市を訪れ、交流したことが縁となって山陽バス2名、本四海峡バス1名も出席した。
 昨今のバス業界は、会社分離、グループ化で小世帯の職場に分離されている。労働組合の組織も分断され、権利・慣行も失われ続けている。そんな状況をまともに受けたのが山陽バスだった。山陽バスは、私鉄総連山陽電鉄労働組合だった。バス部門の合理化により、山陽電鉄の小会社にバス部門が丸投げされ、労働協約も丸呑みされた。組合員にとっては「突然に降って湧いた大惨事」だった。
 1日の拘束時間13〜14時間、月の休みは2〜3日で119日の連続勤務も続いた。年間休日は104日だったものが73日に激減した。この状況を抜け出し、元の職場状況に戻そうと145名の仲間が団結して、全港湾神戸支部山陽バス分会を立ち上げた。
 私鉄総連を脱退して新組合を結成したが、厳しさもあった。私鉄総連の組合歌に「嵐も吹雪も」がある。「われらのなかに一人でも泣いてる者がないように、飢えてる者がないように、がっちり結ぶスクラムだ……」。組合歌の文句ではないが、まじめに働き、まじめに労働運動をしている仲間に手を差しのべるのは当然のことだ。
 山陽バスで働くバス運転士は200名あまりで、そのうち165名が山陽バス分会に結集している。そんな山陽バス分会と連帯を深めようと、3次会まで交流は盛り上がった。
 翌日の9時から3時間、千代田区の区民館を利用して職場交流会を開いた。バス職場の要員不足は深刻、連続しての休みが取得できない。それでも午後から、長距離を運転する仲間が参加してくれた。「成果主義による人事評定がどこでも進んでいる」「その差別評定から組合員の分断が進む」など厳しい実態の共通認識を持てた。「今後も交流の輪を広げたい」「山陽バス、本四海峡バスとの交流を続けて行く」ことの確認ができた交流会になった。


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