地域ユニオンの全国の集まりである第27回コミュニティ・ユニオン全国交流集会in愛知が9月26日、27日の両日、愛知県刈谷市で開かれた。
70を超えるユニオンが参加、「みんなはひとりのために、ひとりはみんなのために」「あらゆる働き方に権利を!生活できる賃金と均等待遇を実現しよう!」をスローガンに400名以上が集った。
第27回全国総会では議案の採択と5つのユニオンから特別報告を受けた。
その後、東海地区のユニオンと連携して労働事件を担当し、権利侵害をされた労働者の闘いを最優先する中谷雄二弁護士から講演を受けた。続いて、ブラックバイト・奨学金問題を取り組んでいる大内裕和中京大学教授からは、学生であることを尊重されないアルバイトであるブラックバイトの実態と背景から貧困と戦争へと結合する問題点が報告された。
翌日は、ハラスメント、非正規雇用労働者、組織運動、生活できる賃金、労働法制が改悪されても闘い続けるなど14の分科会で交流が行われた。
決議は、「労働時間規制をめぐる労働基準法改悪と解雇の金銭解決制度を全国からの力を合わせて阻止しよう!」の特別決議。そして、「国民・労働者の平和と生活・労働を破壊する安倍政権の暴挙は許されることではない。個々の労働者が自らの権利に確信を持ち、仲間との信頼に努めユニオンで闘うなら、必ず道を拓くことができる。安保法制に対する闘いの広がりは、新たな政治・社会運動の可能性を示している」とする集会宣言を確認した。
閉会の挨拶では、「国民・労働者の平和と生活・労働を破壊する安倍政権の暴挙は許されない。来年の広島開催は、スクラムユニオンひろしまが担当する」と発表された。
全国交流集会は、学生層にまで広がった貧困問題の背景から、労働運動の再構築をめざす。ユニオン運動の発展に向けて多くのユニオンがコミュニティ・ユニオンに結集し、労働運動と社会を変えていく力としよう。(ユニオンネットお互いさま)
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