暮れも押し詰まった12月28日夜、大阪市西成区釜ヶ崎の三角公園で、「第48回釜ヶ崎越冬闘争突入集会」が開かれた。開催したのは釜ヶ崎日雇労組を中心とする多くの連帯する団体・個人でつくる第48回釜ヶ崎越冬闘争実行委員会。
雪こそ降らなかったものの、冷え冷えとした夜空に、公園広場内何カ所かのドラム缶でのたき火が日雇い労働者の皆さんを集め、心からほっとさせる。
「仲間内の団結で一人の餓死・凍死者も出すな!」を合言葉に、行政の窓口が閉められ、野宿せざるを得ない人たちのシェルターが閉鎖されてしまう、12月29日から1月3日までの期間の臨時宿泊所受付相談と監視活動、集団野営、炊き出し、人民パトロール、医療パトロール、資材管理などを班編成して分担し、組織的に実行委員会は行ってきた。
また、「日刊えっとう」も連日発行されていくが、この晩の突入集会参加者にはさっそく、創刊号が配布された。12月30日から1月3日までは同公園で越冬まつりも盛大に開かれ、4日には締めとして大阪府・市への「お礼まいり」(バスで移動しての大衆要求行動)が実施される。
突入集会では最初に連帯する組織として沖縄辺野古新基地建設反対で闘う市民団体から複数の挨拶と歌・演奏があり、若狭の原発を考える会より反原発の訴えを木原壯林代表が行った。
木原さんは12月13日の広島高裁の伊方原発3号機再稼働停止命令を勝ち取ったことを皆さんとともに心から喜びたいと発言し、大飯原発1・2号機の廃炉、もんじゅ廃炉含めて、現地集会や関電本店包囲全国集会にいつもバスでたくさんの仲間が参加している釜ヶ崎日雇労組への感謝の言葉を贈った。
この人類の手におえない原発で、釜ヶ崎の皆さんなどが被曝労働にさらされることなく、関電・安倍政権の野望を砕き、大衆の力で原発全廃をめざそうと訴えた。そしてゲバラ没50年に当たり、「良心の種をまけ、思想の種をまけ」とのゲバラ、カストロの言葉を披露した。
続いて炊き出し班の若い女性や学生の連帯する仲間の演歌、フォーク、ラップなどの舞台担当、書初め大会、卓球大会、餅つき、ソフトボールなどの取り組み紹介などの後、あいりん総合センター建て替え問題に要求していくことや維新の会の特区構想に反対し、安倍政権と行政に仕事と社会保障を求めて、締めくくった。
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