警察が労働運動に介入 〜関西生コン役員20名不当逮捕〜
「労働組合つぶし大弾圧抗議緊急集会」が9月22日、大阪市内で開かれ、460名が参加した。
大阪広域生コンクリート協同組合の民主化を求めた労働組合のストライキを「威力業務妨害」として、近畿各府県警による12回の家宅捜索と連帯労組関生支部・武建一委員長はじめ20名逮捕の大弾圧に抗議する集会である。
武洋一書記長(連帯生コン支部書記長)は、「労働運動に対する弾圧を跳ね返すために連帯を呼びかけたい」と挨拶。
永嶋靖久弁護士からは「大資本ゼネコンがかつて好き放題に生コンを買い叩いていたのを、労働運動の力で中小資本を協同組合に組織化し生コン価格を適正価格に維持してきた闘いへの挑戦である。
以前は労働争議には民事不介入だった警察が今は強要、恐喝、脅迫等として公然と介入してきていることを許してはならない。弾圧した各府県警も、警備や公安ではなく『組対』(組織犯罪対策部)が近畿一円で県を超えて連携しながら、企業を超えた労働運動を反社会勢力としての弾圧を進めている」と報告。
労働運動と協同組合が、共同して社会変革の要素になることへの資本の本能的恐怖があることを見逃してはならない。
「支援には支援で返すのが労働運動だ」等々15団体からの連帯の挨拶があり、小林勝彦副委員長(全港湾大阪支部)から集会のまとめと行動提起があった。
「武委員長頑張れ!」〜拘留の大津署前で抗議行動〜
集会に先立つ9月22日午後、全日本建設運輸連帯労働組合 関西地区生コン支部に対する弾圧を許さない抗議行動が、滋賀県警大津署前で行われた。
関西地区生コン支部の武建一委員長が不当拘留されている大津署前(4人の支部役員が逮捕され県内4警察署に拘留)で、多くの関西生コン支部組合員やこれに連帯する滋賀県内はじめ関西の労組・団体から100名以上が参加した。
8月28日以来の不当な拘留に対して、「武委員長がんばれ」の声が大津署前で響き渡り、通行する市民の注目を集めた。
司会の連帯労組地本書記長は「今回の滋賀県警の不当逮捕・弾圧は、労働者の権利と生活を守るために、生コン業界民主化をすすめてきた産業政策運動に対する弾圧であり、沖縄の新基地建設反対運動や脱原発など、労働組合の社会的使命にもとづく当たり前の労働組合運動を圧殺しようとする安倍政権の意図を反映したものだ」と支援の訴え。
連帯挨拶に指名された新社会党滋賀県本部準備会・稲村守事務局長は署内4階の武委員長に呼びかけ、「武委員長は憲法や労組法が認めるごく当たり前の労働運動を進め、協同組合法にのっとった大手ゼネコンの不当な取引に対抗して中小企業の仕事確保の当然な働きかけをしただけで、逮捕されるいわれはない。滋賀県民・大津市民はこんな不当弾圧を許さず、武委員長釈放まで闘う」と発言。
大阪全労協なども発言し、集会後は大阪での抗議集会に向かった。
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