滋賀県高島市の陸上自衛隊饗庭野演習場での実弾演習中に起きた81_迫撃砲弾による民間車両の被弾事故(11月14日)に抗議して12月8日、同市近江今津町の住吉公園で「住民の命をまもり、自衛隊の実弾演習に反対するあいば野集会」が開かれ、県内・近畿各地から350人が参加した。
主催したのは、これまで日米合同軍事演習に反対して現地で別々に集会を開いてきた「あいば野に平和を!近畿ネットワーク」と「あいば野平和運動連絡会」、そして、3000万署名運動を進める「安倍9条改憲NO!市民アクション・滋賀」の3団体。
市民アクション・滋賀の仲尾宏共同代表は、「3年前にも実弾で民家の屋根と天井を貫通させた。演習場の即時閉鎖を」と挨拶。
近畿ネットの野坂昭生代表は「沖縄では日常の事件だ。実弾演習をやめさせなくてはならないが、軍隊の銃口は住民に向いている。京丹後の]バンドレーダー基地の拡幅を含め日米両軍の増強・共同軍事演習開催に断固反対し、9条改憲阻止、安倍政権打倒まで闘う」と挨拶。
あいば野平和運動連絡会の早藤吉男代表は来年1?3月に強行予定のオスプレイを使った日米合同軍事演習について説明しながら挨拶した。
現地から、現場近くに住む高島市議の是永宙(ひろし)さんが、「子どもが4人いるが、通学路近くでの事故だ。撃った方も事故に気付くはず。自衛隊がすぐに規定に基づいて演習を止めなかったことや、高島市の対応も問題だし、自衛隊の事故調査委員会で調査中ということだが、第三者を入れないのはおかしい」と指摘。
さらに、「地元では、本当に不安と怒りでいっぱいだ。また、区長だけを集めた説明会だけで、住民には開かれた説明をせず、さらに怒りを増幅させている。実弾演習は今後一切やめ、徹底した原因究明をさせなくてはならない」と訴えた。
集会は決議を採択した後、「人殺しの訓練やめろ」「日米合同軍事演習反対」「安倍9条改憲反対」とシュプレヒコールしながら、市内デモ行進に出発した。
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