郵政産業労働者ユニオンは3月19日、13局所をスト拠点とし、指名ストと合わせて25職場、63人がストライキを行った。うち非正規労働者は17人。
ストライキに入っていない職場でも早朝からビル配布や局前集会などを開き、連帯行動を展開した。
ユニオンは、処遇改善、均等待遇、大幅増員など切実な生活、職場実態から出された春闘要求を2月18日に提出、交渉を重ねてきたが、内部留保が11兆円を超え、今期決算も上方修正するにも関わらず4年連続のベアなし回答、正社員の配偶者手当半減などの回答に反撃。
12時15分から始まった東京・新橋の日本郵便輸送本社前集会では、郵便輸送近畿支部長の繁田哲夫さんが、次のように挨拶した。
会社の回答書には、「要求に応じられない」「別途回答する」のオンパレードでまじめな態度は見られない。私たちの要求2万円は、そうしなければドライバーが集まらないからだ。だから会社は協力会社にそれ以上払ってドライバーを手配する。そういう採算に合わないことをやって会社を回している。賃金を世間並みに払って運営する方がよっぽどよい。このままでは前途を悲観して辞める人がでてくる。
しかし、郵便局で働いてきたユウメイトの人たちで郵便輸送に入ってくる人がいる。郵便局では正社員になれないからだ。安くても、正社員を選んで輸送に来るのだ。大幅賃上げ、均等待遇を実現して貴重な人材を確保して、国民の皆さんが安心して使える郵便を確保する、それがこの会社の使命であることを自覚するべきだ。そうでなければ過酷な人手不足で労災、交通事故が増える。安心して働ける職場にすることが大事だ。
そして、私たちにかけられている不当労働行為がある。
府労働委員会、中央労働委員会でも闘い、勝ってきたが、会社は一向に改善しようとせず、舞台は今度東京地裁に移った。私たちは徹底的にやる。
私たちは郵便物を運ぶことに誇りをもってやってきた。
この4月1日から働き方改革が始まる。均等待遇の実現をやらなければならない。正社員のほうを下げて非正規に合わせるなんてことは駄目だというガイドラインもある。均等待遇の実現が私たちの切実な訴えだ、と結んだ。
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