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  4. 2020.06.09
 
2年近くも不当勾留
関ナマ 武、湯川両氏が保釈 

 全日本建設運輸連帯労働組合関生支部(関西地区生コン支部)の武建一委員長が5月29日深夜、大阪拘置所から保釈された。2018年8月28日の滋賀県警による逮捕以来、再逮捕を繰り返され(計6回)、拘留は実に641日に及んだ。同日時に逮捕された湯川裕司副委員長は6月1日夜、644日ぶりに保釈、全員保釈となった。 

 大阪や京都、滋賀の労組・市民団体による弾圧反対実行委員会は、5月18日から京都地裁前で連日の抗議行動を行い、25日には「関西生コンを支援する会」の鎌田慧、佐高信、宮里邦雄、海渡雄一、内田雅敏ら共同代表が直筆署名した要請書を地裁刑事部に提出。武委員長と湯川副委員長(8回逮捕)の勾留取り消しや保釈を直ちに行うよう迫っていた。

 労働組合活動に対する異常な弾圧は、建設現場での法令順守を求めたことを威力業務妨害や恐喝とこじつけ、関生支部が反社会的集団であるように印象づけ、組合弱体化を狙ったものだ。

 生コン市場ではゼネコンの価格支配が、生コン業界の疲弊と生コン輸送のミキサー車運転手の低賃金構造を生んできた。それに対して関生支部は生活と権利を守るため、正当な価格設定を求めて交渉を重ね、中小の業界の協業化を進めてきた。

 正当な活動を組合員の共謀による暴力行為にでっち上げ、刑事弾圧を行うというのであれば、労働組合が無力化し、憲法28条の労働基本権保障も、労働組合法による組合活動保障もなくなる。
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