JAL国民共闘が呼びかけて、「こんな解雇許されない」と宣伝と要請行動が、10月15日東京で、11日京都で行われた。
東京では正午から経団連前を皮切りに、厚労省前、国交省前で集会を開いた。参加者は118人。
経団連前では「憲法で保障されている『生存権』、人は働かなければ生きていけない。企業は雇用責任を果たしてください」と強く訴えた。
集会では、金労協事務局長の中岡基明さんが「経団連の主要企業であるJALが不当な解雇をした。経団連は問題を正す責任がある。私たちの早期解決の要請を受け止めてほしい」と強く訴えた。
さらに、当事者の山口宏弥乗員団長は「10年腹を立てて頑張ってきました。この間、皆さまの力がどれほど力になったか感謝で一杯です。市場最高益で解雇したJALの無謀さに経団連もしっかり判断してほしい」。
内田妙子客乗団長は「コロナ禍で国際線も止まり、現役も不安に思う日々が続いています。しかし、JALの経験から克服する条件がある。だからこそ、最高益で解雇した負の経験を反省して、職場の声も聞かないやり方を見直すときです。経団連は私たちの解雇をしっかり見直すきっかけを作ってほしいことを要請します」。
代表者5人が経団連に要請書を申し入れたが、経団連は受け取りを拒否した。
京都でも
京都市京セラ美術館(京セラ・JAL名誉顧問・稲盛和夫氏)前で、JAL165名の不当解雇撤回をめざす抗議宣伝行動が10月11日行われた。
JAL闘争を支える京都の会の呼びかけに応えたユニオンネットワークに結集する労働組合、京丹後の米軍Xバンドレーダー基地撤去をめざす運動や沖縄反基地闘争を闘う運動、憲法9条改悪反対を闘い、老朽原発再稼働阻止を闘う市民運動団体等参加があった。
連帯ユニオン関西地区生コン支部の仲間は、「10月8日の権力弾圧事件での不当判決に怒り、闘っている。京都市が京セラ美術館のリニューアルオープンでのサービス残業が是正勧告を受けているが、労働者を虫けらのように扱うこの国の社会全体のあり方を団結して変えていこう」と、連帯挨拶を行った。
この間の闘いは人間らしい労働を勝ち取る闘いだといえよう。
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