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2014.4.22
子どもに学びの喜びを(下)
学びの協同体へ 




 21世紀の社会は知識基盤社会、多文化共生社会、生涯学習社会だ。学校も目標・達成・評価のカリキュラム型から思考・探求のプロジェクト型になる。一斉授業からグループ学習による協同的な学びを追求する授業が求められる。学びのない話合い授業は、むしろ克服しなければならない。
 フィンランドの教室は平均65人。複式学級で教科書は2年、4年、6年のものしか使わない。それがアジアにも普及、中国は小5で二次関数を勉強している。子どもに合わせてレベルを上げると、低学力が減る。協同の学びでできない子も夢中になる。できない子ほど、くどくどした授業が嫌い、聞いていない。
 一斉授業は破たんした。ただノートをとっている女の子は危険信号、学びをあきらめている。できなくなると男の子は騒ぎ、女の子は静かになる。つぶれそうになって寝る子には1分以内に声をかけること、起きるまで何回も声をかけること。一人残らず安心して学べる教室をつくる。
 それには教師の支えには限界がある。コの字型教室、ペア学習、グループの学び合いでどの瞬間も一人にしない。友達同士が声をかけあい、学び合うようにすることだ。
 学びの協同体のビジョンと哲学、システムは一体。なかでも、ビジョンが何よりも大切だ。ビジョンを持たない校長は教師、子どもを潰す。ビジョンを持たない教師は子どもを潰す。
 学びの協同体の哲学は、内側に開かれた学校、他者とともに生きる民主主義、そして卓越性の追求の三つ。「明るく元気な学校」はかえってテンシヨンを下げる。授業には安心して学べる静けさが必要なのだ。
 

 一人残らず最後まで夢中になって学ぶ授業をデザインすること。学力を追求しないこと、学力は結果にすぎない。そして、発展問題に挑戦するジャンプの学びを大胆に組織することだ。子どもは友達の考えを足場にジャンプする。
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