東京朝鮮中高級学校「高校無償化」裁判第2回口頭弁論が7月2日、東京地裁で行われた。40の傍聴席を求めて、300人が列をつくった。
この裁判は、東京朝鮮中高級学校高級部生徒を高校無償化から除外したことに対して高級部に在籍する生徒62名が1人に対して慰謝料10万円(合計620万円)の支払いを求めた国家賠償請求裁判だ。この種の裁判は、大阪、愛知、広島、福岡に続いて5件目。
この日は、国側の第一準備書面(59頁)の陳述及び証拠提出だったが、「書面通り」ということで陳述は終わった。そして、裁判長から主旨不明の点を質問されると「1週間以内に書面で回答する」と即答を避け、10分で終了した。
次回は10月1日103号法廷で100名くらいの傍聴可能な一番大きな法廷で行われることになった。
裁判後、報告集会が弁護士会館502号室で行われたが会場に入りきれない人が詰めかけた。
弁護団から国の反論は、@適正な学校運営の確証が得られないから指定をしないのは正しい、A指定できなかったから規定を削除することも許される、B『産経』や民団の新聞を根拠にその内容が事実であるかどうか、判断しないままに「疑われる事情」を根拠にした文科大臣の判断は正しいと主張していることが報告され、次回はこれに対して反論する。
また、朝鮮大学校の代表は文科省の前での抗議行動を今後も続けていく、さらに国連人権委員会に現状を訴えにいくことが報告された。
この日の夜、文京区民センターで「支援する会」主催の報告集会が開かれ、85名が参加した。
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