「日の丸・君が代」強制による不起立者等に対する処分としての再発防止研修は多くの疑義・抵抗をはねのけ強行されている。
今年3月卒業式、4月入学式での不起立を理由に減給10分の1、1カ月の処分を4月、5月の2回受けた板橋特別支援学校教諭の田中聡史教諭に対して、さらなる懲罰として東京・水道橋の教職員研修センターに呼び出しての3回目の研修が10月17日に行われた。
これに対して「日の丸・君が代」不当処分撤回を求める被処分者の会ら教職員・支持者が、命令により受講する田中教諭を励まし、都教委に抗議した。
田中さんに課せられた研修はこれまで、教職員研修センターに呼び出しての3時間程度の研修が3回、指導主事等が勤務校に来校して1時間程度の研修が4回、校内で校長が50分ほど行う研修が約10回。
9月に行われた訪問研修では、最後として「地方公務員として上司の職務命令に従って職務を遂行しなければならないことについて」「学習指導要領をふまえ、あなたはどのように国旗国歌を指導しなければならなかったか」「これまでの研修を通して、理解が深まったこと及び所感を」などの設問に記述を命じられている。
参加した澤藤藤一郎弁護士は、遠目に参加者を撮影するなど過剰な警備を巡らしている公安警察に対して、最高裁判決でも明らかになっている人格権としての肖像権の侵害の恐れがあること(憲法13条)を警告した。
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