10・23通達(03年)後、卒業式等の君が代&s起立教職員に懲戒処分を出し続けている(被処分者は延べ463人)東京都教育委員会と、裁判闘争している14団体が10月25日、200人が都内で「学校に自由と人権を!集会」を開いた。
はじめに実行委員会を代表し、被処分者の会の近藤徹事務局長が、都立高校での自衛隊連携宿泊防災訓練強制や実教出版日本史教科書採択妨害など、都教委の不当な施策に触れ、「運動の輪を広げ、教え子を再び戦場に送らない決意を新たに闘おう」と訴えた。
この後、翻訳家の池田香代子さんが、「子どもとおとな平和でつながろう」と題し講演した。また渡辺厚子・元都立特別支援学校教諭が、7月の国連自由権規約委員会の勧告(日本政府報告に対すつ総括所見)で、日の丸°ュ制・処分を念頭に、「公共の福祉を理由に、思想・良心・表現の自由に対するいかなる制約をも押し付けることを差し控えるよう要求する」との日本政府への勧告を引き出した、と報告した。
【池田さんの講演要旨】
@安倍政権は道徳教科化で愛国心≠強化し、児童生徒の内心を評価。だが辺野古の米軍基地反対の座り込みでは「ふるさとを、海を守れ」。愛郷(patriotism)は愛国(nationalism)とは対立する。
A安倍政権を米紙はrevisionism (歴史修正主義)、ウルトラナショナリズム内閣などと表現。英ガーディアン紙もシリーズで同政権を批判。
B安倍政権の施策は日本会議の活動目標と同じ。日本会議国会議員懇談会は300名近くに達する。秋葉原での安倍氏演説では日の丸を振る在特会が大勢いた。安倍内閣にはこれら団体の眼鏡にかなう政治家が多い。
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